スコット・ブラッシュ(イギリス)がトップス・インターナショナルアリーナ・グランプリを制する/2021TIAサマーイベント1

海外障害馬術競技会

[2021TIAサマーイベント1/CSI5* Valkenswaard]

現地時間11日、2021TIAサマーイベント1(開催地:オランダ/ファルケンスワールト)最終日に行われたトップス・インターナショナルアリーナ・グランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、スコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ジェファーソン号が優勝。2位にピーター・デボス(ベルギー)&クライレZ号、3位にルイス・フランシスコ・デ・アゼヴェド(ブラジル)&マイ・ウェイ号が入った。

第1走行

出場36人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は9番、LGCT2015チャンピオンのルシアナ・ディニス(ポルトガル)&コンチェントPS号。続く10番のクリスチャン・アールマン(ドイツ)&クリントレクソZ号も減点0でフィニッシュし、この時点でジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク4位でLGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ジェファーソン号、同ランク9位のダーラ・ケニー(アイルランド)&VDLカルテッロ号、11位のピーター・デボス(ベルギー)&クライレZ号、15位のマーカス・アーニング(ドイツ)&スターゴールド号、シモン・ドレストア(フランス)&ベルラックスZ号、ハリー・スモルダーズ(オランダ)&ビンゴ・デュ・パーク号、LGCT2011・2012チャンピオンのエドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)&フェロウ・キャッスルフィールド号など10人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル12人馬で争われることになった。

なお、世界ランク6位のジュリアン・エパイヤール(フランス)は減点8、同ランク7位のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)、18位のジョス・バルーイ(ベルギー)は減点4、2008北京五輪個人金メダリストのエリック・ラマーズ(カナダ)は減点8で走行を終え、いずれもジャンプ・オフ進出を逃した。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、6番目のピーター・デボス(ベルギー)&クライレZ号が47.71秒でクリアラウンド。先に減点0で走行を終えていたシモン・ドレストア(フランス)&ベルラックスZ号、減点4のエドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)&フェロウ・キャッスルフィールド号、クリスチャン・アールマン(ドイツ)&クリントレクソZ号をかわして、首位に立つ。

8番目のマーカス・アーニング(ドイツ)&スターゴールド号は45.39秒という素晴らしいタイムを叩き出すが、1落下の減点4でデボスには及ばない。しかし、9番目のスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ジェファーソン号が45.71秒でクリアラウンド。一番時計を0.2秒だけ更新して、堂々首位に躍り出る。

そして、10番目のマリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号も減点0で続くが、タイムは51.39秒。さらに、11番目のダーラ・ケニー(アイルランド)&VDLカルテッロ号は減点4、最終12番目のルイス・フランシスコ・デ・アゼヴェド(ブラジル)&マイ・ウェイ号はクリアラウンドをきめたが、タイムは47.86秒で一番時計の更新はならず。

以上の結果、スコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ジェファーソン号が見事にトップス・インターナショナルアリーナ・グランプリを制し、優勝賞金75,000ユーロ(約980万円)を獲得した。

PHOTO: © TIA – Tops International Arena