[オータムMET2023 ツアー2 ウィーク2/CSI3*Oliva]
現地時間12日(日)、オータムMET2023 ツアー2 ウィーク2(開催地:スペイン/オリーヴァ)最終日に行われたオリーヴァノヴァビーチ&ゴルフリゾートグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/150cm)にて、マリアーノ・マルティネス・バスティダ(スペイン)&ジュプ号が優勝。2位にドナルド・ウィテカー(イギリス)&ニキータ・デュ・ロトン号、3位にガイ・リオッサ(スロベニア)&ヒーロー号が入った。
第1走行
出場59人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、5番のガイ・リオッサ(スロベニア)&ヒーロー号。続いて、42番のジェイソン・フォーリー(アイルランド)&チェディントン・フィックスイット号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、ドナルド・ウィテカー(イギリス)&ニキータ・デュ・ロトン号、マリアーノ・マルティネス・バスティダ(スペイン)&ジュプ号の2人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル4人馬で争われることになった。なお、FEI世界馬術選手権大会2022個人銀メダリストのジェローム・ゲリー(ベルギー)は減点4に終わり、ジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、2人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの45.08秒をマークしたマリアーノ・マルティネス・バスティダ(スペイン)&ジュプ号が見事にオリーヴァノヴァビーチ&ゴルフリゾートグランプリを制し、優勝賞金13,150ユーロ(約212万円)を獲得した。
続いて、ドナルド・ウィテカー(イギリス)&ニキータ・デュ・ロトン号が減点0、48.37秒で2位、ガイ・リオッサ(スロベニア)&ヒーロー号が減点4、48.47秒で3位、ジェイソン・フォーリー(アイルランド)&チェディントン・フィックスイット号が減点8、48.61秒で4位、第1走行を減点1でフィニッシュしたステファニー・アンドリース(ベルギー)&ニュージャージー・ファン・デ・ノールトフーベル号が5位に入った。
ジュプ号はオランダ産のKWPN種(9歳牡馬)。2023年よりマリアーノ・マルティネス・バスティダ(スペイン)とコンビを組み、この勝利が記念すべきCSI初優勝。ほかには、スペインのCSI3*で150cmクラス2位、CSI4*で155cmクラス5位などの成績を残している。
PHOTO:©Hervé Bonnaud/1clicphoto.com
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。