ジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)がロレックスグランプリを制覇/ブリュッセル・ステフェックス・マスターズ2021

海外障害馬術競技会

[ブリュッセル・ステフェックス・マスターズ2021/CSI5* Brussels]

現地時間29日、ブリュッセル・ステフェックス・マスターズ2021(開催地:ベルギー/ブリュッセル)最終日に行われたロレックスグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、ジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&RMFゼシリー号が優勝。2位にダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号、3位にロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&ニュアンス・ブルーVDM Z号が入った。

第1走行

出場39人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、3番のペトロネラ・アンダーソン(スウェーデン)&カストレス・ヴァン・デ・ビガイナッカーZ号。続いて、6番のピーター・クレメンス(ベルギー)&アカラド・ヒーローZ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク1位のダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号、同ランク13位のジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号、22位のジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&RMFゼシリー号など7人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル9人馬で争われることになった。

なお、世界ランク2位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)は減点4、同ランク3位でLGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)は減点12、4位で2012ロンドン五輪個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)は途中棄権、8位のケビン・スタウト(フランス)は減点12で敗退が決定。

また、2008北京五輪で個人金メダル、2016リオデジャネイロ五輪で個人銅メダルを獲得しているエリック・ラマーズ(カナダ)も減点8で走行を終え、ジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、4番目のロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&ニュアンス・ブルーVDM Z号が38.32秒の好タイムでクリアラウンド。先に減点0で走行を終えていたピーター・クレメンス(ベルギー)&アカラド・ヒーローZ号のタイムを上回り、首位に立つ。

5番目、6番目の人馬、7番目のジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号はいずれも減点4でフィニッシュとなり、デ・ルカには及ばない。しかし、8番目のダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号が37.26秒でクリアラウンド。一番時計を1秒以上更新して、堂々首位に躍り出る。

そして、いよいよ最終9番目のジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&RMFゼシリー号がアリーナへ。大きなプレッシャーをかかる中でスタートを切った人馬だったが、スタートから果敢に攻め切り、37.16秒でクリアラウンド。見事にロレックスグランプリを制し、優勝賞金40,000ユーロ(約1,617万円)と125,000ユーロ相当の高級車を獲得した。

PHOTO:© Brussels Stephex Masters