マーカス・アーニング(ドイツ)がロレックスグランプリを制し、優勝賞金40万スイスフラン(約4,550万円)を獲得/CHIジュネーヴ2018

ロレックス・グランドスラム

[CHIジュネーヴ2018/CSI5*Geneva]

現地時間9日、CHIジュネーヴ2018(開催地:スイス/ジュネーヴ)最終日に行われたロレックスグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、マーカス・アーニング(ドイツ)&プレット・ア・トゥート号が優勝。2位にはスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ビアンカ号、3位にはダーラ・ケニー(アイルランド)&バロウ・デュ・レヴェントン号が入った。

第1走行

出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は4番、史上唯一のグランドスラム達成者であるスコット・ブラッシュ(イギリス)&ウルスラⅦ号。続いて、6番のニコラス・デルモット(フランス)&イレックスVP号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフが成立する。

その後、世界ランク1位のハリー・スモルダーズ(オランダ)&ドンVHP Z号、同ランク2位で2012ロンドン五輪個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ビアンカ号、4位のマーカス・アーニング(ドイツ)&プレット・ア・トゥート号、5位で2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリストのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&Mオール・イン号、8位のベン・マーハー(イギリス)&エクスプロージョンW号など9人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル11人馬で争われることになった。

なお、世界ランク3位のマクレーン・ウォード(アメリカ)、同ランク6位のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)、7位のダニエル・ドイサー(ドイツ)、9位のマーティン・フックス(スイス)、2016リオデジャネイロ五輪団体金メダリストのケビン・スタウト(フランス)、FEI世界馬術選手権大会2018個人金メダリストのシモーヌ・ブラム(ドイツ)はいずれも減点4でジャンプ・オフ進出ならず。日本のカレン・ポーリー(木下グループ)も2落下の減点8でのフィニッシュとなり、第1走行で敗退。29位で競技を終えた。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、3番目にスタートを切ったハリー・スモルダーズ(オランダ)&ドンVHP Z号が42.32秒でクリアラウンド。先に減点4で走行を終えていたスコット・ブラッシュ(イギリス)&ウルスラⅦ号をかわして、首位に立つ。

しかし、5番目のマーカス・アーニング(ドイツ)&プレット・ア・トゥート号がスタートからアクセル全開で攻め切り、38.41秒でクリアラウンド。スモルダーズのタイムを3秒以上回る会心のパフォーマンスで堂々首位に躍り出る。

続いて、7番目のスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ビアンカ号も果敢な走行でアーニングを猛追。地元ファンの前で華麗にクリアラウンドをきめるが、タイムは38.86秒とわずかに届かず。また、8番目のケント・ファリントン(アメリカ)&ガゼル号、9番目のペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&Mオール・イン号はいずれも減点4で走行を終え、アーニングには及ばない。

さらに、10番目のダーラ・ケニー(アイルランド)&バロウ・デュ・レヴェントン号、最終11番目のピーター・デボス(ベルギー)&エスポワール号もクリアラウンドしたが、タイムはケニーが39.38秒、デボスが39.89秒で一番時計を更新することはできず。以上の結果、マーカス・アーニング(ドイツ)&プレット・ア・トゥート号がロレックスグランプリを制し、優勝賞金400,000スイスフラン(約4,550万円)を獲得した。

PHOTO:Rolex/KIT HOUGHTON