マクレーン・ウォード(アメリカ)がロレックスグランプリを制覇/CHIジュネーヴ2022

ロレックス・グランドスラム

[CHIジュネーヴ2022/CSI5*Geneva]

現地時間11日、CHIジュネーヴ2022(開催地:スイス/ジュネーヴ)大会最終日に行われたロレックスグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、マクレーン・ウォード(アメリカ)&HHアズール号が優勝。2位にマーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号、3位にシェーン・スウィートナム(アイルランド)&ジェームズ・カン・クルス号が入った。

第1走行

出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は2番、世界ランク6位で2020東京五輪個人金メダリストのベン・マー(イギリス)&ダラス・ベガス・バティリー号。続いて6番、同ランク7位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918トバゴZ号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク2位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号、同ランク8位のシモン・ドレストア(フランス)&カイマン・ジョリー・ジャンパー号、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)&HHアズール号、2011チャンピオンのクリスチャン・アールマン(ドイツ)&ドミネーター2000Z号、FEIヨーロッパ選手権2021個人金メダリストのアンドレ・ティエメ(ドイツ)&DSPチャカリア号、2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)&ヴァイキング・ドゥラ・ルースリー号など11人馬がクリアラウンド。トータル13人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)は減点4、同ランク3位のジュリアン・エパイヤール(フランス)は減点8、4位のハリー・スモルダーズ(オランダ)、5位のコナー・スワイル(アイルランド)、9位でパンアメリカン競技大会個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)は減点4で敗退。

また、2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)、2020東京五輪・2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリスト、FEIヨーロッパ選手権2017個人金メダリストのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)も減点4でのフィニッシュとなり、ジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、9人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の38.43秒をマークしたマクレーン・ウォード(アメリカ)&HHアズール号が見事にロレックスグランプリを制し、優勝賞金400,000スイスフラン(約5,860万円)を獲得。新たなグランドスラムコンテンダーとして名乗りを上げた。

続いて、マーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号が減点0、39.77秒で2位となり、惜しくもこの競技2連覇はならず。以下、シェーン・スウィートナム(アイルランド)&ジェームズ・カン・クルス号が減点0、40.48秒で3位、ジル・トーマス(ベルギー)&コーレルヤマ号が減点0、40.88秒で4位、シモン・ドレストア(フランス)&カイマン・ジョリー・ジャンパー号が減点0、42.46秒で5位に入った。

HHアズール号はベルギー産のベルジャンスポーツホース種(16歳牝馬)。2015年よりマクレーン・ウォード(アメリカ)とコンビを組み、2016リオデジャネイロ五輪団体銀メダル獲得、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017優勝、2019年と2020年に冬季馬術フェスティバル(CSI5*Wellington FL)でグランプリ優勝、2021年と2022年のCSIOスプルースメドウズ・マスターズ(CSIO5* RGS Spruce Meadows)ではトルマリンオイルカップを連覇している。

PHOTO:Rolex Grand Slam / Peggy Schröder

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。