メルセデスベンツ・ネーションカップはアメリカが優勝/CHIOアーヘン 世界馬術フェスティバル2021

ロレックス・グランドスラム

[CHIOアーヘン 世界馬術フェスティバル2021/CSIO5*RGS(ロレックス・グランドスラム)Aachen]

現地時間16日、CHIOアーヘン 世界馬術フェスティバル2021(開催地:ドイツ/アーヘン)7日目に行われたメルセデスベンツ・ネーションカップ(国別団体戦/標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、アメリカが優勝。2位にスウェーデン、3位にフランスが入った。

この競技には、アメリカ、イタリア、オランダ、スウェーデン、ドイツ、フランス、ブラジル、ベルギーの8チーム(1チーム4人馬トータル32人馬)が出場し、すべての人馬が2回ずつ走行。第1走行・第2走行ともに、走行を終えた4人馬のうち、減点の少ない3人馬の減点合計をチームの総減点とし、第1・第2走行トータル総減点の最も少ないチームが1位となる。最少総減点のチームが複数あった場合は、各チームから1人馬が出場するジャンプ・オフ(優勝決定戦)が行われる。

第1走行

第1走行では、ジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号、ルーシー・デスローリエ(アメリカ)&へスター号、ブライアン・モーグル(アメリカ)&バロウ・デュ・レヴェントン号の3人馬がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)、ローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号が減点4だったアメリカが、唯一の総減点0で首位発進。

続いて、ジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号らがクリアラウンドしたベルギー、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&キラー・クイーンVDM号らがクリアラウンドしたドイツ、アンジェリカ・フォン・エッセン(スウェーデン)&アルカポネ・デ・カルミル号らがクリアラウンドしたスウェーデンの3チームが、総減点4で2位タイに。以下、フランスとイタリアが総減点8が5位タイ、オランダが総減点12で7位、ブラジルが総減点17で最下位スタートとなった。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えた第2走行では、ブライアン・モーグル(アメリカ)&バロウ・デュ・レヴェントン号、ローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号が減点0、ルーシー・デスローリエ(アメリカ)&へスター号が減点4、ジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号が減点8で走行を終えたアメリカが、総減点(第1・第2走行のトータル減点。以下同)を4にとどめ、見事にメルセデスベンツ・ネーションズカップを制覇。優勝賞金250,000ユーロ(約3,224万円)を獲得した。

第1走行で2位タイにつけていたスウェーデンは、アンジェリカ・フォン・エッセン(スウェーデン)&アルカポネ・デ・カルミル号、イェンス・フレデリクソン(スウェーデン)&マルカン・コスモポリト号がクリアラウンドし、他の2人馬が減点4でフィニッシュ。総減点8で2位となった。

また、1人馬が棄権したため3人馬で臨んだフランスも、ニコラス・デルモット(フランス)&アイレックスV号、マーク・デイラッサー(フランス)&アリオト・デュ・ジェヴル号がクリアラウンドし、ケビン・スタウト(フランス)&ヴィスコンティ・デュ・テルマン号が減点4でフィニッシュ。総減点12で3位に入り、表彰台最後の一枠を確保した。

以下、ベルギーが総減点16で4位、オランダが総減点21で5位、ドイツが総減点24で6位、イタリアが総減点25で7位、ブラジルが総減点33で最下位に終わっている。

PHOTO:© CHIO Aachen/ Michael Strauch