スティーヴ・ゲルダ(スイス)がCPインターナショナル・グランプリを制覇/CSIOスプルースメドウズ・マスターズ2021

ロレックス・グランドスラム

[CSIOスプルースメドウズ・マスターズ2021/CSIO5* RGS(ロレックス・グランドスラム)Spruce Meadows]

現地時間12日、CSIOスプルースメドウズ・マスターズ2021(開催地:カナダ/スプルースメドウズ)最終日に行われたCPインターナショナル・グランプリ(二回走行競技/170cm)にて、スティーヴ・ゲルダ(スイス)&ヴェナード・デ・セリシー号が優勝。2位にケント・ファリントン(アメリカ)&ガゼル号、3位にマクレーン・ウォード(アメリカ)&カスパー・ファン・ヘット・ヘレホフ号が入った。

第1走行

31人馬が出場した第1走行では、世界ランク10位で2012ロンドン五輪個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ヴェナード・デ・セリシー号、マリオ・デスローリエ(カナダ)&バルドリーナ2号、ローワン・ウィリス(オーストラリア)&ブルー・ムービー号、ヒラリー・スコット(イギリス)&オークス・ミルキー・ウェイ号の4人馬がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)。

また、世界ランク4位で史上唯一ロレックス・グランドスラムを達成しているスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ヴィンセント号、同ランク13位のケント・ファリントン(アメリカ)&ガゼル号、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017を制したマクレーン・ウォード(アメリカ)&カスパー・ファン・ヘット・ヘレホフ号など8人馬が減点4でフィニッシュし、ここまでの12人馬が第2走行へ駒を進めた。

なお、世界ランク20位のマックス・クーナー(オーストリア)は減点8、2008北京五輪で個人金メダル、2016リオデジャネイロ五輪で個人銅メダルを獲得したエリック・ラマーズ(カナダ)は失権に終わり、いずれも第1走行で姿を消した。

第2走行

迎えた第2走行では、6番目のケント・ファリントン(アメリカ)&ガゼル号が65.74秒でクリアラウンドし、総減点(第1・第2走行のトータル減点。以下同)4でフィニッシュ。先に総減点4で走行を終えていたマクレーン・ウォード(アメリカ)&カスパー・ファン・ヘット・ヘレホフ号、総減点8で走行を終えていたスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ヴィンセント号以下をかわして、首位に立つ。

7番目のナタリー・ディーン(アメリカ)&ココリナ号、8番目のウィル・シンプソン(イギリス)&チャコP号は総減点12、9番目のヒラリー・スコット(イギリス)&オークス・ミルキー・ウェイ号は総減点11でのフィニッシュとなり、いずれもファリントンには及ばない。

しかし、10番目のスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ヴェナード・デ・セリシー号が第1走行に続いてクリアラウンド。総減点0をキープして首位に躍り出ると、11番目のマリオ・デスローリエ(カナダ)&バルドリーナ2号、最終11番目のローワン・ウィリス(オーストラリア)&ブルー・ムービー号は総減点8でフィニッシュ。

以上の結果、スティーヴ・ゲルダ(スイス)&ヴェナード・デ・セリシー号が見事にCPインターナショナル・グランプリを制し、優勝賞金625,000カナダドル(約5,355万円)を獲得。新たなグランドスラム・コンテンダーとして、名乗りを上げた。

PHOTO:© Spruce Meadows Media/Mike Sturk