カナダがFEIネーションズカップ・カナダ大会を制するも、ファイナル出場権はメキシコとアメリカの手に/オドラム・ブラウンBCオープン2019

FEIネーションズカップ

[オドラム・ブラウンBCオープン2019/CSIO5*-NC Langley]

現地時間2日、オドラム・ブラウンBCオープン2019(開催地:カナダ/ラングリー)期間中に行われたFEIジャンピング・ネーションズカップ2019 北中米・カリブ海ディビジョン カナダ大会(国別団体戦/標準障害飛越競技/160cm)にて、カナダが優勝。2位にはアイルランド、3位にはアメリカが入った。

今大会には、アイルランド、アメリカ、イスラエル、カナダ、メキシコの5チーム(各チーム4人馬、トータル20人馬)が出場し、すべての人馬が2回ずつ走行。第1走行・第2走行ともに、走行を終えた4人馬のうち、減点の少ない3人馬の減点合計をチームの総減点とし、第1・第2走行トータル総減点の最も少ないチームが1位となる。最少総減点のチームが複数あった場合は、各チームから1人馬が出場するジャンプ・オフ(優勝決定戦)が行われる。

[ハイライト動画]

第1走行

第1走行では、リサ・カールセン(カナダ)&パレット号、二コラ・ウォーカー(カナダ)&ファルコ・ファン・スピーヴェルド号、マリオ・デスローリエ(カナダ)6バルドリーナ号の3人馬がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)したホスト国・カナダが、唯一の総減点0で首位発進。

続いて、リチャード・スプーナー(アメリカ)&クイラドRC号、イブ・ジョブス(アメリカ)&ヴェニュー・ドゥフィー・デ・アザール号がクリアラウンドし、他の2人馬が減点8、減点16で走行を終えたアメリカが減点8。

さらに、コルマック・ハンレイ(アイルランド)&VDLカルテロ号、サルバトール・オナーテ(メキシコ)&ビッグ・レッド号がクリアラウンドし、他の3人馬がいずれも減点4、減点4、減点16でフィニッシュしたアイルランド、イスラエル両チームも減点8となり、3チームが2位タイ。総減点16のイスラエルが最下位スタートとなった。

第2走行

マリオ・デスローリエ(カナダ)&バルドリーナ号が出場辞退となり、3人馬での戦いとなったカナダだったが、リサ・カールセン(カナダ)&パレット号、二コラ・ウォーカー(カナダ)&ファルコ・ファン・スピーヴェルド号が第1走行に続いてのクリアラウンド。ティファニー・フォスター(カナダ)&フィゴー号も減点4でフィニッシュし、総減点を(第1・第2走行トータルの総減点。以下同)4にとどめ、見事にFEIネーションズカップ・カナダ大会を制した。

第1走行で2位に並んだ3チームの争いは、アイルランドに軍配。ダニエル・コイル(アイルランド)&ファレル号、ジョナサン・コリガン(アイルランド)&ロウナバッタ・インディゴ号、コルマック・ハンレイ(アイルランド)&VDLカルテロ号の3人馬がクリアラウンド。カナダには届かなかったが、総減点8で2位に入った。

一方、アメリカはリチャード・スプーナー(アメリカ)&クイラドRC号、イブ・ジョブス(アメリカ)&ヴェニュー・ドゥフィー・デ・アザール号がクリアラウンドしたものの、他の2人馬が減点4、減点16でフィニッシュしたため、総減点12で3位に。

以下、北中米・カリブ海ディビジョン3連勝を狙ったメキシコは、サルバトール・オナーテ(メキシコ)&ビッグ・レッド号が第1走行に続いてクリアラウンドをきめたが、他の3人馬が減点4、減点4、減点8でフィニッシュし、総減点16で4位。そして、総減点40のイスラエルが最下位という結果に終わった。

今大会をもって、北中米・カリブ海ディビジョンの全3戦が終了し、首位のメキシコ、2位のアメリカが10月に開催されるFEIネーションズカップ・ファイナルへの出場権を獲得した。

PHOTO:©FEI