FEIネーションズカップ UAE大会はオーストリアが優勝/プレジデントオブザUAEショージャンピングカップ2023

FEIネーションズカップ

[プレジデントオブザUAEショージャンピングカップ2023/CSIO5*-NC Abu Dhabi]

現地時間22日、プレジデントオブザUAE ショージャンピングカップ2023(開催地:UAE/アブダビ)最終日にFEIジャンピング・ネーションズカップ2023 中東地区予選 UAE大会(国別団体戦/160cm)が行われた。ネーションズカップには、各チーム3~4人馬が出場。各人馬が2回走行し、各走行で成績の良い3人馬の減点とタイムの合計により順位を争う。第2走行終了時に最少総減点のチームが複数あった場合は、各チーム代表1人馬によるジャンプ・オフ(優勝決定戦)が行われる。

今大会には、アイルランド、オーストリア、イギリス、サウジアラビア、シリア、UAEの6チームが出場。そのうち、ガーフリード・パック(オーストリア)&エクイトロン・ナクセルV号、カタリーナ・ロンバーグ(オーストリア)&クマ号など4人馬が出場したオーストリア、ドナルド・ウィテカー(イギリス)&ミルフィールド・コレット号、ウィリアム・ファンネル(イギリス)&エクワイン・アメリカ ビリー・ピカドール号など4人馬が出場したイギリスが、第1・第2走行を総減点8でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立。

両チームから代表1人馬が出場したジャンプ・オフでは、クリストフ・オーバーナウアー(オーストリア)&クレオンズ・レネゲード号が33.68秒でクリアラウンド(減点0で走行を終えること)したオーストリアが見事に優勝。対するイギリスはジョー・ウィテカー(イギリス)&フラフペJR号が減点4、34.69秒でフィニッシュし、惜しくも2位に敗れた。また、シェーン・ブリーン(アイルランド)&キューイック・スター・ケルベック号など4人馬が出場したアイルランドが総減点16で3位に入り、表彰台最後の一枠を確保している。

以下、サウジアラビアが総減点22の4位、UAEが総減点40の5位、シリアが総減点94の最下位となり、アジア勢は大敗。ヨーロッパ勢の強さをまざまざと見せつけられる結果となった。なお、中東地区予選の順位は、サウジアラビアが70ポイントで首位、UAEが60ポイントで2位、シリアが55ポイントで3位となっている。

PHOTO:© FEI

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。