アンジェリカ・オーガストン・ザノテッリ(スウェーデン)がFEIワールドカップ・ヘルシンキ大会を制覇/ヘルシンキ・インターナショナルホースショー2022

FEIワールドカップ

[ヘルシンキ・インターナショナルホースショー2022/CSI5*-W Helsinki]

現地時間23日、ヘルシンキ・インターナショナルホースショー2022(開催地:フィンランド/ヘルシンキ)の最終日に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 西ヨーロッパリーグ 第2戦・ヘルシンキ大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、アンジェリカ・オーガストン・ザノテッリ(スウェーデン)&カリンカ・ヴァン・デ・ナッティガーリ号が優勝。2位にゲリット・ニーバーグ(ドイツ)&ブルース・ダヴラインCH号、3位にヤンネ・フレデリック・マイヤー・ゼマーマン(ドイツ)&ブエトナーズ・ミニマックス号が入った。

[ハイライト動画]

第1走行

出場37人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、3番のジル・トーマス(ベルギー)&ルナ・ファン・ヘット・デンネホフ号。続いて、8番のゲリット・ニーバーグ(ドイツ)&ブルース・ダヴラインCH号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、エドゥアルド・メネゼス(ブラジル)&H5エルヴァロ号、ヤンネ・フレデリック・マイヤー・ゼマーマン(ドイツ)&ブエトナーズ・ミニマックス号、ジャック・ウィテカー(イギリス)&ヴァルミー・デ・ラ・ランデ号、アンジェリカ・オーガストン・ザノテッリ(スウェーデン)&カリンカ・ヴァン・デ・ナッティガーリ号など8人馬がクリアラウンド。トータル10人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク7位でパンアメリカン競技大会2019個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)は減点12、同ランク10位でFEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)、2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)、日本の佐藤英賢(ポール・ショッケメーレ厩舎)は減点4でフィニッシュし、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、5人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の34.13秒をマークしたアンジェリカ・オーガストン・ザノテッリ(スウェーデン)&カリンカ・ヴァン・デ・ナッティガーリ号が見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 ヘルシンキ大会を制し、優勝賞金55,000ユーロ(約805万円)を獲得した。

続いて、ゲリット・ニーバーグ(ドイツ)&ブルース・ダヴラインCH号が減点0、35.16秒で2位、ヤンネ・フレデリック・マイヤー・ゼマーマン(ドイツ)&ブエトナーズ・ミニマックス号が減点0、35.44秒で3位、トーマス・ライアン(アイルランド)&スプリングフィールド号が減点0、35.62秒で4位、ジル・トーマス(ベルギー)&ルナ・ファン・ヘット・デンネホフ号が減点0、36.08秒で5位に入った。

カリンカ・ヴァン・デ・ナッティガーリ号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(12歳牝馬)。2019年よりアンジェリカ・オーガストン・ザノテッリ(スウェーデン)とコンビを組み、2019年にフランスのCSI3*でグランプリ優勝、カサスノヴァス・ウィンターエディション2021(CSI5*-W La Coruña)でFEIワールドカップ・ラコルーニャ大会3位という成績を残している。

PHOTO:© Kingsland Oslo Horse Show

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。