ウィルム・バーミアー(ベルギー)がFEIワールドカップ・メッヘレン大会を制覇/ジャンピング・メッヘレン2022

FEIワールドカップ

[ジャンピング・メッヘレン2022/CSI5*-W Mechelen]

現地時間30日、ジャンピング・メッヘレン2022(開催地:ベルギー/メッヘレン)最終日に行われたFEIワールドカップ2022-2023 西ヨーロッパリーグ 第9戦・メッヘレン大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、ウィルム・バーミアー(ベルギー)&IQヴァン・ヘット・ステーンチェ号が優勝。2位にハンス・ディーター・ドレーアー(ドイツ)&クスクス号、3位にダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918 トバゴZ号が入った。

[ハイライト動画]

第1走行

出場39人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のハンス・ディーター・ドレーアー(ドイツ)&クスクス号。続いて、5番のピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク7位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918 トバゴZ号、ジル・トーマス(ベルギー)&コーレルヤマ号、ウィルム・バーミアー(ベルギー)&IQヴァン・ヘット・ステーンチェ号の3人馬がクリアラウンド。トータル5人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)、同ランク3位のジュリアン・エパイヤール(フランス)は減点4、4位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)は減点8、8位のシモン・ドレストア(フランス)は減点4でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の34.45秒をマークしたウィルム・バーミアー(ベルギー)&IQヴァン・ヘット・ステーンチェ号見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 メッヘレン大会を制し、優勝賞金47,500ユーロ(約668万円)と35,000ユーロ(約492万円)相当の高級車を獲得した。

続いて、ハンス・ディーター・ドレーアー(ドイツ)&クスクス号が減点0、35.19秒で2位、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918 トバゴZ号が減点0、35.39秒で3位、ピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号が減点0、36.11秒で4位、ジル・トーマス(ベルギー)&コーレルヤマ号が減点4、46.55秒で5位に入った。

IQヴァン・ヘット・ステーンチェ号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(14歳牡馬)。2019年よりウィルム・バーミアー(ベルギー)とコンビを組み、2021年にベルギーのCSI3*でグランプリ優勝、2022年にブリュッセル・ステフェックス・マスターズ2022(CSI5* Brussels)、プレジデントオブザUAEショージャンピングカップ2022(CSIO5*-NC AbuDhabi)で150cmクラス優勝などの成績を残している。

PHOTO:©FEI

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。