[FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2023／CSI-W Final]
現地時間8日、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2023（開催地：アメリカ／ネブラスカ州オマハ）最終日に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナルⅢ（二回走行競技／160cm）にて、ヘンリク・フォン・エッカーマン（スウェーデン）＆キング・エドワード号が総合優勝。ハリー・スモルダーズ（オランダ）＆モナコ号が総合2位、ハンター・ホロウェイ（アメリカ）＆ペピタ・コン・スピタ号が総合3位に入った。
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ラウンドA
30人馬が出場したラウンドAでは、ファイナルⅡ終了時点で総減点0の首位タイに並んでいたピウス・シュヴァイツァー（スイス）＆バンクーバー・デ・ランロール号が減点4でフィニッシュ。総減点（ファイナルⅡまでの総減点＋ラウンドAの減点。以下同）4で首位をキープした。続いて、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン（スウェーデン）＆キング・エドワード号が減点4、同ランク6位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ（オランダ）＆モナコ号が減点0でフィニッシュし、この2人馬が総減点5で2位に並んだ。
さらに、ハリー・チャールズ（イギリス）＆バロウ・デュ・レヴェントン号が総減点9で4位、ユーリ・マンスール（ブラジル）＆ヴィティキ号、ハンター・ホロウェイ（アメリカ）＆ペピタ・コン・スピタ号が総減点11で5位タイ、アンドレアス・ショウ（デンマーク）＆ダーク・デ・ラックス号が総減点12で7位、世界ランク3位でFEIワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス（スイス）＆レオーネ・ジェイ号が総減点13で8位に浮上した。
以下、LGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ（イギリス）＆ハロー・ジェファーソン号、リチャード・フォーゲル（ドイツ）＆ユナイテッド・タッチS号、デニス・リンチ（アイルランド）＆ブルックリン・ハイツ号、ビクトリア・ガリクセン（ノルウェー）＆パパ・ローチ号の4人馬が総減点14で9位タイに並んでいる。
ラウンドB
迎えたラウンドBでは、ヘンリク・フォン・エッカーマン（スウェーデン）＆キング・エドワード号が61.39秒でクリアラウンド（減点0で走行を終えること）。総減点5、走行タイム61.39秒（ラウンドBの走行タイム。以下同）で見事にFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル初戴冠を成し遂げ、総合優勝賞金172,500ユーロ（約2,500万円）を獲得した。
続いて、ハリー・スモルダーズ（オランダ）＆モナコ号が総減点9、走行タイム61.57秒で2位、ハンター・ホロウェイ（アメリカ）＆ペピタ・コン・スピタ号が総減点11、走行タイム61.25秒で3位、ユーリ・マンスール（ブラジル）＆ヴィティキ号が総減点11、走行タイム62.40秒で4位、アンドレアス・ショウ（デンマーク）＆ダーク・デ・ラックス号が総減点12、走行タイム60.34秒で5位に入った。
なお、ラウンドA終了時点で首位に立っていたピウス・シュヴァイツァー（スイス）＆バンクーバー・デ・ランロール号は総減点12、走行タイム61.44秒の6位、ワールドカップ・ファイナル2連覇を狙ったマーティン・フックス（スイス）＆レオーネ・ジェイ号は総減点17、走行タイム61.77秒の10位という結果に終わっている。
キング・エドワード号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種（13歳牡馬）。2021年に2020東京五輪で団体金メダル獲得。また、グローバル・チャンピオンズ・プラハ・プレーオフ2021（CSI5*GCT Prague）ではLGCTスーパーグランプリを制した。2022年には、FEI世界馬術選手権大会2022で個人金メダル・団体金メダルの二冠を達成。さらに、CHIジュネーヴ2022（CSI5*Geneva）ではロレックスIJRCトップ10ファイナルも制するなど、数々のビッグタイトルを獲得している。
PHOTO：©FEI
CSI／CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語（Sautが障害馬術の意）。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*（ファイブスター）、4*（フォースター）、3*（スリースター）、2*（ツースター）、1*（ワンスター）という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。