ジャパン・オープン2021年度 第1戦(日本馬術連盟公認3*競技会)競技結果/2021年4月9日(金)~4月11日(日)

日本馬術連盟公認競技会

[ジャパン・オープン2021年度 第1戦/日本馬術連盟公認3*競技会]

2021年4月9日(金)~4月11日(日)の3日間にわたり、ジャパン・オープン2021年度 第1戦(開催地:つま恋乗馬倶楽部/静岡県掛川市)が開催され、最終日には各クラスの決勝競技が行われた。各競技の優勝人馬および競技結果は以下の通り。

ジャパン・オープンは、日本で初めて馬の能力に応じたグレード制を導入した障害馬術競技のシリーズ戦であり、2021年度は全9大会を開催予定。AⅠグレード(大障害A)、AⅡグレード(大障害B)、Bグレード(中障害A)、Cグレード(中障害B)、Dグレード(中障害C)、Eグレード(中障害D)という6つのグレードで競技が実施され、第1戦~第7戦までのグレード別年間ポイント上位馬匹、第1戦~第7戦までに4回以上参加した団体(頭数無制限)、主催者推薦を受けた馬匹がファイナル戦の出場権を獲得。また、年間トータルポイントランキング上位の人馬 、グレード別ランキン グ1位の馬匹には、賞金または賞品が授与される。

AⅡグレード(大障害B)決勝

-優勝-
林 義昌&デスペラードAM号
(北総乗馬クラブ)

4人馬が出場したAⅡグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/150cm以下)では、全日本障害馬術大会2020 PartⅠで中障害飛越競技A決勝を制している林 義昌&デスペラードAM号(北総乗馬クラブ)が第1走行で唯一のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)で見事に優勝。初日のAⅡグレード S&H優勝、2日目のAⅡグレード標準障害優勝とあわせて、今大会のAⅡグレード完全優勝をはたし、賞金13万円を手にした。

続く2位には減点8の木下建太郎&バンディート60号(乗馬クラブクレイン千葉)、3位には減点12の鈴木嘉憲&コンコルドⅡ号(ベルステーブル)、4位には減点21の杉山慎一郎&ハッピーサンシャイン号(藤沢乗馬クラブ)が入っている。

Cグレード(中障害B)決勝

-優勝-
林 義昌&コルマー号
(北総乗馬クラブ)

Cグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/130cm以下)には20人馬が出場し、11人馬がジャンプ・オフに進出。ジャンプ・オフでは、6番目の髙嶋佑典&C’sファラー号(乗馬クラブクレイン東海)が35.06秒でクリアラウンド。先に減点0で走行を終えていた森本健史&カジーロ号(つま恋乗馬倶楽部)のタイムをわずかに上回り、首位に立つ。

7番目の柳澤李理&パーフェクトウイニングムード号(北総乗馬クラブ)、8番目の水谷亜紀&セワルディン号(ベルホースファーム)も減点0でフィニッシュするが、タイムは柳澤が37.13秒、水谷が34.40秒で髙嶋には及ばない。しかし、9番目、初日のCグレード標準障害を制している林 義昌&コルマー号(北総乗馬クラブ)が30.32秒でクリアラウンド。一番時計を5秒近く更新する会心のパフォーマンスにより、首位に躍り出る。その後、10番目と11番目の人馬はいずれもクリアラウンドを逃しため、林 義昌&コルマー号(北総乗馬クラブ)が見事にCグレード決勝を制覇。優勝賞金10万円を獲得した。

続く2位には減点0、34.40秒の水谷亜紀&セワルディン号(ベルホースファーム)、3位には減点0、35.06秒の髙嶋佑典&C’sファラー号(乗馬クラブクレイン東海)、4位には減点0、35.13秒の森本健史&カジーロ号(つま恋乗馬倶楽部)、5位には減点0、37.13秒の柳澤李理&パーフェクトウイニングムード号(北総乗馬クラブ)が入った。なお、2日目のCグレード標準障害を勝った平尾 賢&クラッキーフィーZ号(エンゼル乗馬クラブ)はジャンプ・オフへ進むも、減点4の9位という結果に終わった。

Bグレード(中障害A)決勝

-優勝-
中野善弘&CRNベガス号
(乗馬クラブクレイン千葉富津)

Bグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/140cm以下)には7人馬が出場し、3人馬がジャンプ・オフに進出。ジャンプ・オフでは、全日本ジュニア障害馬術大会2019でヤングライダー障害飛越選手権を制した滝澤和希&CRNディガー号(乗馬クラブクレイン千葉富津)が最初にスタートを切り、43.58秒でクリアラウンド。後続の人馬にプレッシャーをかける。

しかし、2番目、全日本障害馬術大会2019 PartⅠで大障害飛越競技B決勝を勝った中野善弘&CRNベガス号(乗馬クラブクレイン千葉富津)が42.13秒でクリアラウンド。一番時計を1秒以上更新して首位に立つと、最終3番目の三木翔一朗&ビナー号(明石乗馬協会)は減点4でフィニッシュ。

以上の結果、中野善弘&CRNベガス号(乗馬クラブクレイン千葉富津)が見事にBグレード決勝を制覇。初日のBグレード S&H優勝、2日目のBグレード標準障害優勝に続く、Bグレード完全優勝を達成し、優勝賞金10万円を獲得した。2位に滝澤和希&CRNディガー号(乗馬クラブクレイン千葉富津)、3位に三木翔一朗&ビナー号(明石乗馬協会)、4位に第1走行で減点4の森 裕悟&CRNキンキーブーツ号(乗馬クラブクレイン東京)、5位に第1走行で減点5の吉田なな美&サトノエンペラー号(MITA馬事公苑 吉田stable)が入っている。

※写真はイメージです(つま恋乗馬倶楽部での競技風景)