エドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)がLGCTスーパーグランプリの初代王者を戴冠/グローバル・チャンピオンズ・プラハ・プレーオフ2018

LGCT/GCL

[グローバル・チャンピオンズ・プラハ・プレーオフ2018/CSI5*GCT Prague]

現地時間15日、グローバル・チャンピオンズ・プラハ・プレーオフ2018(開催地:チェコ/プラハ)3日目に行われたLGCTスーパーグランプリ(二回走行競技/155-160cm)にて、エドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)&カリフォルニア号が優勝。2位にはルドガー・ベールバウム(ドイツ)&カセロ号、3位にはフランク・シャッター(オランダ)&シャンティイズ・チャンピオン号が入った。

[ハイライト動画]

第1走行

第1走行では、LGCT2017チャンピオンで世界ランク1位のハリー・スモルダーズ(オランダ)&ジニウス号、LGCT2011・2012チャンピオンのエドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)&カリフォルニア号がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)。シェーン・ブリーン(アイルランド)&イプスウィッチ・ヴァン・デ・ウォルフサカー号が規定タイムオーバーの減点1で続いた。

そして、世界ランク7位のダニエル・ドイサー(ドイツ)&トバゴZ号、個人で1つ・団体で3つの五輪金メダリストを獲得しているルドガー・ベールバウム(ドイツ)&カセロ号、ニコラ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mチリ・ウィリ号、サメ・エル・ダハン(エジプト)&スマス・ゾロ号、フランク・シャッター(オランダ)&シャンティイズ・チャンピオン号の5人馬が減点4。グレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&アイアンマン・ヴァン・デ・パーデンボア号、カルロス・エンリケ・ロペス・リザラゾ(コロンビア)&アドマラ2号が減点5。

さらに、LGCT2018チャンピオンで世界ランク8位のベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号、LGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)&ハロー・ミスタープレジデント号、アルベルト・ゾルツィ(イタリア)&ウラン・デ・コクリエ号、ロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&アンソール・デ・リトレンジLXII号の4人馬が減点8。世界ランク5位のペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&ハンソンWL号、同ランク6位のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&カステロ194号は減点9で第1走行を終えた。

第2走行

第1走行下位の人馬から順に走行するリバース・オーダーで行われた第2走行では、2番目のロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&アンソール・デ・リトレンジLXII号が59.45秒、3番目のベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号が59.40秒でクリアラウンド。総減点8をキープし、表彰台入りに望みをつなぐ。

しかし、8番目のフランク・シャッター(オランダ)&シャンティイズ・チャンピオン号が64.91秒の好タイムでクリアラウンド。25歳の新鋭が総減点4をキープし、キャリア最高のタイトル獲得に向けて大きく前進する。

ところが、若きホープの前にレジェンドが立ちはだかる。11番目のルドガー・ベールバウム(ドイツ)&カセロ号が一番時計を3秒以上更新する快走により、見事にクリアラウンド。総減点4、タイム61.56秒で堂々首位に躍り出る。

その後、11番目のニコラ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mチリ・ウィリ号は減点12で第2走行を終え、総減点16でフィニッシュ。さらに、13番目のシェーン・ブリーン(アイルランド)&イプスウィッチ・ヴァン・デ・ウォルフサカー号は途中棄権、14番目のハリー・スモルダーズ(オランダ)&ジニウス号は失権となり、ベールバウムには届かない。

そして、いよいよ最終15番目のエドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)&カリフォルニア号がアリーナへ。大きなプレッシャーがかかる中でスタートを切った人馬は、ロスのない巧みなコース取りと力強い飛越でコースを疾走。8つ目の障害で1つバーを落としたものの、総減点4、タイム61.08秒でフィニッシュ。

以上の結果、エドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)&カリフォルニア号がLGCTスーパーグランプリを制し、優勝賞金313,333ユーロ(約4,019万円)を獲得。LGCTスーパーグランプリ初代チャンピオンとして、障害馬術の歴史にその名を刻んだ。

PHOTO:© LGCT / Stefano Grasso/Stefano Grasso