サネ・タイセン(オランダ)がLGCTグランプリ・マドリードを制覇/LGCT2022 第4戦・マドリード大会

LGCT/GCL

[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2022 第4戦・マドリード大会/CSI5*GCT Madrid]

現地時間14日、ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー(以下、LGCT)2022 第4戦・マドリード大会(開催地:スペイン/マドリード)2日目に行われたLGCTグランプリ・マドリード(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、サネ・タイセン(オランダ)&コン・クイダムRB号が優勝。2位タイにダーラ・ケニー(アイルランド)&VDLカルテッロ号とマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&VDLエドガーM号が入った。

第1走行

出場33人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、1番のエドゥアルド・アルバレス・アズナール(スペイン)&ベントレー・デ・スリー号。続く2番のブライアン・モーグル(アメリカ)&MTMヴィブレ・ル・レーヴ号も減点0でフィニッシュし、早々とジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク6位でパンアメリカン競技大会2019個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&VDLエドガーM号、同ランク16位のダーラ・ケニー(アイルランド)&VDLカルテッロ号、サネ・タイセン(オランダ)&コン・クイダムRB号、ユーリ・マンスール(ブラジル)&QHアルフォンス・サン・アントニオ号など8人馬がクリアラウンド。トータル10人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク13位のジェローム・ゲリー(ベルギー)、同ランク22位のシモン・ドレストア(フランス)、23位のデニス・リンチ(アイルランド)は減点4、26位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2003・2006・2010チャンピオンのマーカス・アーニング(ドイツ)は減点8で敗退。日本の川合正育(杉谷乗馬クラブ)&ゴールドウィン号も減点12でフィニッシュし、ジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、6人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の39.15をマークしたサネ・タイセン(オランダ)&コン・クイダムRB号が見事にLGCTグランプリ・マドリードを制し、優勝賞金100,000ユーロ(約1,345万円)を獲得。11月のGCプラハ・プレーオフで行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。

続いて、ダーラ・ケニー(アイルランド)&VDLカルテッロ号とマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&VDLエドガーM号が減点0、39.91秒で2位タイ、カトリン・エッカーマン(ドイツ)&カラ・マンディア号が減点0、40.91秒で4位、ジョディ・ホール・マカティアー(イギリス)&ソルトン・ペッパ号が減点0、41.66秒で5位に入った。

コン・クイダムRB号はドイツ産のホルシュタイナー種(16歳牡馬)。2014年よりサネ・タイセン(オランダ)とコンビを組み、2015年にスペインのCSI2*でグランプリ優勝、2016年にベルギー、ポルトガルのCSI3*でグランプリ優勝、スペインのCSI2*でグランプリ優勝2回、2021年にCHIOロッテルダム(CSIO5* Rotterdam)でグランプリ優勝、ベルギーのCSI4*でグランプリ優勝、2022年にスペインのCSI4*でグランプリ優勝という素晴らしい成績を残している。

なお、LGCT2022年間ランキングは、ルドガー・ベールバウム(ドイツ)が99ポイントで首位、カトリン・エッカーマン(ドイツ)が98ポイントで2位、マイケル・ダフィー(アイルランド)が92ポイントで3位、ジル・トーマス(ベルギー)が90ポイントで4位、デニス・リンチ(アイルランド)が82ポイントで5位につけている。

PHOTO:© LGCT / Stefano Grasso

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。