マックス・クーナー(オーストリア)がLGCTグランプリ・モナコを制する/LGCT2022 第10戦・モナコ大会

LGCT/GCL

[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2022 第10戦・モナコ大会/CSI5*GCT Monaco]

現地時間2日、ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー(以下、LGCT)2022 第10戦・モナコ大会(開催地:モナコ公国/モンテカルロ)最終日に行われたLGCTグランプリ・モナコ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、マックス・クーナー(オーストリア)&EICコリオリ・デ・アイル号が優勝。2位にダーラ・ケニー(アイルランド)&ヴォルネイ・ドゥ・ボワデヴィル号、3位にオリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mミロ号が入った。

第1走行

出場34人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は25番、世界ランク19位のダーラ・ケニー(アイルランド)&ヴォルネイ・ドゥ・ボワデヴィル号。続く26番、世界ランク14位のマックス・クーナー(オーストリア)&EICコリオリ・デ・アイル号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、後続の人馬はオリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mミロ号の減点2が最高成績で、クリアラウンドする人馬は現れず。ジャンプ・オフは2人馬による一騎打ちで争われることになった。

なお、世界ランク2位のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)は減点8、同ランク14位のジュリアン・エパイヤール(フランス)、LGCT2011・2012チャンピオンのエドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)、日本の川合正育(杉谷乗馬クラブ)は減点4、2020東京五輪個人銅メダリストのマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)は途中棄権に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、一番時計の35.36秒でクリアラウンドしたマックス・クーナー(オーストリア)&EICコリオリ・デ・アイル号に見事にLGCTグランプリ・モナコを制し、優勝賞金100,000ユーロ(約1,410万円)を獲得。同時に、11月のGCプラハ・プレーオフで行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。

対するダーラ・ケニー(アイルランド)&ヴォルネイ・ドゥ・ボワデヴィル号もクリアラウンドしたが、タイムは35.70秒とわずかに及ばず。惜しくも2位に敗れた。以下、第1走行を減点2でフィニッシュしたオリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mミロ号が3位、減点4でフィニッシュしたシモン・ドレストア(フランス)&デクスター・フォンテニスZ号が4位、同じく減点4だったエドワード・レヴィ(フランス)&レベッカLS号がタイム差で5位となった。

EICコリオリ・デ・アイル号はフランス産のセルフランセ種(10歳牡馬)。2019年よりマックス・クーナー(オーストリア)とコンビを組み、LGCT2021 モナコ大会(CSI5*GCT Monaco)でグランプリ2位、ロンドン・インターナショナルホースショー2021(CSI5*-W London)で六段障害飛越競技優勝という成績を残している。

なお、LGCT2022年間ランキングは、クリスチャン・アールマン(ドイツ)が210ポイントで首位をキープ。ベン・マー(イギリス)が182ポイントで2位、ピーター・デボス(ベルギー)が158ポイントで3位、ダーラ・ケニー(アイルランド)が153ポイントで4位、マックス・クーナー(オーストリア)が147ポイントで5位につけている。

PHOTO:© LGCT / Stefano Grasso

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。