マイケル・ペンダー(アイルランド)がLGCTグランプリ・ファルケンスワールトを制覇/LGCT2022 第12戦・ファルケンスワールト大会

LGCT/GCL

[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2022 第12戦・ファルケンスワールト大会/CSI5*GCT Valkenswaard]

現地時間27日、ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー(以下、LGCT)2022 第12戦・ファルケンスワールト大会(開催地:オランダ/ファルケンスワールト)2日目に行われたLGCTグランプリ・ファルケンスワールト(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、マイケル・ペンダー(アイルランド)&HHSカライス号が優勝。2位にフィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&コビー8号、3位にブリス・ヒアーズ(アメリカ)&アンチドート・デ・マーズ号が入った。

第1走行

出場31人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、5番のハンス・ディーター・ドレーアー(ドイツ)&エリジウム号。続いて10番、LGCT2011・2012チャンピオンのエドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)&フェロウ・キャッスルフィールド号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク5位でパンアメリカン競技大会個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&VDLエドガーM号、ユル・フライリンク(オランダ)&フィウミチーノ・ヴァン・デ・カルヴァレイ号、マイケル・ペンダー(アイルランド)&HHSカライス号、フィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&コビー8号など7人馬がクリアラウンド。トータル9人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク7位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)は減点16、同ランク11位のハリー・チャールズ(イギリス)は途中棄権、15位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2011チャンピオンのクリスチャン・アールマン(ドイツ)、18位で2020東京五輪個人銅メダリストのマイケル・ファン・デル・フルーテン(オランダ)は減点4でフィニッシュし、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、3人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の41.23秒をマークしたマイケル・ペンダー(アイルランド)&HHSカライス号見事にLGCTグランプリ・ファルケンスワールトを制し、優勝賞金100,000ユーロ(約1,370万円)を獲得。同時に、11月のGCプラハ・プレーオフで行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。

続いて、フィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&コビー8号が減点0、42.71秒で2位、ブリス・ヒアーズ(アメリカ)&アンチドート・デ・マーズ号が減点0、45.42秒で3位、マルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&VDLエドガーM号が減点4、42.23秒で4位、ユル・フライリンク(オランダ)&フィウミチーノ・ヴァン・デ・カルヴァレイ号が減点4、44.22秒で5位となった。

HHSカライス号はアイルランド産のアイリッシュスポーツホース種(11歳牡馬)。2018年よりマイケル・ペンダー(アイルランド)とコンビを組み、2020年にポルトガルとオランダのCSI2*でグランプリ優勝、2021年にポルトガルのCSI3*でグランプリ優勝、2022年にLGCT 第6戦・ハンブルグ大会(CSI5*GCT Hamburg)でグランプリ2位タイという成績を残している。

なお、LGCT2022年間ランキングは、クリスチャン・アールマン(ドイツ)が236ポイントで首位をキープ。ピーター・デボス(ベルギー)が198ポイントで2位、ベン・マー(イギリス)が195ポイントで3位、エドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)が183.5ポイントで4位、ユル・フライリンク(オランダ)が182ポイントで5位につけている。

PHOTO:© LGCT / Stefano Grasso

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。