デビッド・ウィル(ドイツ)がロレックスグランプリを制覇。日本ナショナルチーム2人馬も出場/ピアッツァ・ディ・シエナ2021

海外障害馬術競技会

[ピアッツァ・ディ・シエナ2021/CSIO5*Rome]

現地時間30日、ピアッツァ・ディ・シエナ2021(開催地:イタリア/シエナ)最終日に行われたロレックスグランプリ(二回走行競技/160cm)にて、デビッド・ウィル(ドイツ)&Cビア2号が優勝。2位にローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号、3位にジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号が入った。

第1走行

50人馬が出場した第1走行では、ジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号、ローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号、マシュー・ビロット(フランス)&ロード・デ・ミューズ号、ベルトラム・アレン(アイルランド)&パチーノ・アミロ号、デビッド・ウィル(ドイツ)&Cビア2号の5人馬がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)。

さらに、アブデル・サイード(エジプト)&バンディット・サヴォワ号、ジャンピエロ・ガロファロ(イタリア)&ガスパー号が規定タイムオーバーの減点1。世界ランク3位のマーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号、同ランク10位のダーラ・ケニー(アイルランド)&アイダルヴィル・デスプリ号、ルイス・フランシスコ・デ・アゼヴェド(ブラジル)&コミック号、ユーリ・マンスール(ブラジル)&QHアルフォンス・サン・アントニオ号、ジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号が減点4でフィニッシュし、ここまでの13人馬が第2走行へ駒を進めた。

なお、世界ランク1位のスティーヴ・ゲルダ(スイス)、同ランク7位のケント・ファリントン(アメリカ)は減点12、8位のスコット・ブラッシュ(イギリス)は減点9、12位のマクレーン・ウォード(アメリカ)、20位のマーカス・アーニング(ドイツ)は減点12で走行を終え、第1走行での敗退が決定。

また、日本ナショナルチームの佐藤英賢(ポール・ショッケメーレ厩舎)&サフィア・デ・ラックJRA号は減点5、福島大輔(STAR HORSES)&チャニヨンJRA号は減点9でフィニッシュし、こちらも第2走行には進めず。佐藤は14位、福島が25位という結果に終わっている。

第2走行

第1走行上位の人馬から順にスタートするリバースオーダーで行われた第2走行では、3番目のジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号が43.88秒でクリアラウンド。総減点(第1・第2走行のトータル減点。以下同)4をキープし、首位に立つ。

4番目のマーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号、5番目のマリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号もクリアラウンドし、総減点4で並ぶが、タイムはフックスが44.15秒、バーヤード・ジョンソンが44.41秒でゲリーには及ばない。また、6番目のダーラ・ケニー(アイルランド)&アイダルヴィル・デスプリ号も減点8でのフィニッシュとなり、総減点12で敗退が決まる。

しかし、9番目のデビッド・ウィル(ドイツ)&Cヴィアー2号が42.34秒でクリアラウンド。総減点0をキープして首位に躍り出ると、10番目のジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号、11番目のマシュー・ビロット(フランス)&ロード・デ・ミューズ号、12番目のローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号もクリアラウンドをきめ、総減点0で続くが、タイムはクラウトの44.76秒が最高で一番時計の更新はならず。そして、最終13番目のベルトラム・アレン(アイルランド)&パチーノ・アミロ号も減点4でフィニッシュ。

以上の結果、デビッド・ウィル(ドイツ)&Cヴィアー2号が見事にロレックスグランプリを制し、優勝賞金100,000ユーロ(約1,340万円)を獲得した。

PHOTO: CONI / Simone Ferraro