マーク・マコーリー(アイルランド)がオリーヴァノヴァビーチ&ゴルフリゾートグランプリを制す/スプリングMET2022 ツアー1 ウィーク2

地中海馬術ツアー

[スプリングMET2022 ツアー1 ウィーク2/CSI3*Oliva]

現地時間23日(日)、スプリングMET2022 ツアー1 ウィーク2(開催地:スペイン/オリーヴァ)最終日に行われたオリーヴァノヴァビーチ&ゴルフリゾートグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/150-160cm)にて、マーク・マコーリー(アイルランド)&ジャンゴ・ステ・ハーメル号が優勝。2位にクリスチャン・ククック(ドイツ)&ニース・ファント・ゾーグヴリート号、3位にオリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&ミロ号が入った。

第1走行

出場60人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、3番のフェルナンド・フォルケード・ロペス(スペイン)&アヴァント・トイ号。続いて、8番のクリスチャン・ククック(ドイツ)&ニース・ファント・ゾーグヴリート号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、トビアス・マイヤー(ドイツ)&カサブランカ-H号、カトリン・エッカーマン(ドイツ)&チャオ・リー号、リリー・アットウッド(イギリス)&コアレオンVDヴィライアービーク号、オリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&ミロ号、ペトロネラ・アンダーソン(スウェーデン)&エロ・デル・ピエール号、マーク・マコーリー(アイルランド)&ジャンゴ・ステ・ハーメル号の6人馬がクリアラウンド。トータル8人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク1位で2020東京五輪個人銀メダリスト、LGCT2021チャンピオンのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)は減点12、同ランク6位でLGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)は減点8、11位のジェローム・ゲリー(ベルギー)は減点5、12位のジュリアン・エパイヤール(フランス)は減点12、18位で2012ロンドン五輪個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)は減点4でフィニッシュし、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、7人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の37.82をマークしたマーク・マコーリー(アイルランド)&ジャンゴ・ステ・ハーメル号見事にオリーヴァノヴァビーチ&ゴルフリゾートグランプリを制し、優勝賞金12,875ユーロ(約165万円を)を獲得した。

続いて、クリスチャン・ククック(ドイツ)&ニース・ファント・ゾーグヴリート号が減点0、38.77秒で2位、オリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&ミロ号が減点0、38.87秒で3位、リリー・アットウッド(イギリス)&コアレオンVDヴィライアービーク号が減点0、38.88秒で4位、トビアス・マイヤー(ドイツ)&カサブランカ-H号が減点0、39.00秒で5位に入っている

ジャンゴ・ステ・ハーメル号はフランス産のセルフランセ(9歳牡馬)。2021年よりマーク・マコーリー(アイルランド)とコンビを結成し、この勝利がCSI初優勝。ほかには、ハブサイド・フォールツアー2021(CSI5*Grimaud)の4位入賞2回という成績を残している。

PHOTO:© Hervé Bonnaud/1clicphoto.com

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。