[アンダルシア・サンシャインツアー2023 ウィーク1/CSI4*Vejer de la Frontera]
現地時間12日、アンダルシア・サンシャインツアー2023 ウィーク1(開催地:スペイン/ベヘール・デ・ラ・フロンテーラ)最終日に行われたビッグツアーグランプリ1.55(標準障害飛越競技238.2.2/155cm)にて、マシュー・サンプソン(イギリス)&エボレンスキー号が優勝。2位にケンドラ・クラリシア・ブリンコップ(ドイツ)&イン・タイム号、3位にマーティン・フックス(スイス)&コミッサール・ペジ号が入った。
第1走行
出場50人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、7番のエメリック・ジョージ(フランス)&ディーゼルGPデュ・ボワ・マダム号。続いて、11番のイェンス・バックマン(ドイツ)&カジャ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。
その後、世界ランク2位でFEIワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&コミッサール・ペジ号、ジル・トーマス(ベルギー)&エルフラ・ヴァン・ベークZ号、マシュー・サンプソン(イギリス)&エボレンスキー号、ケビン・ヨーケムス(オランダ)&ラ・コスタ号、ケンドラ・クラリシア・ブリンコップ(ドイツ)&イン・タイム号など7人馬がクリアラウンド。トータル9人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)は減点8でのフィニッシュとなり、ジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ(優勝決定戦)
迎えたジャンプ・オフでは、2人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの39.68秒をマークしたマシュー・サンプソン(イギリス)&エボレンスキー号が見事にビッグツアーグランプリ1.55を制し、優勝賞金24,425ユーロ(約344万円)を獲得した。
続いて、ケンドラ・クラリシア・ブリンコップ(ドイツ)&イン・タイム号が減点0、40.94秒で2位、マーティン・フックス(スイス)&コミッサール・ペジ号が減点4、38.67秒で3位、ジル・トーマス(ベルギー)&エルフラ・ヴァン・ベークZ号が減点4、39.21秒で4位、エメリック・ジョージ(フランス)&ディーゼルGPデュ・ボワ・マダム号が減点4、43.25秒で5位に入った。
エボレンスキー号はオランダ産のKWPN種(13歳牝馬)。2017年よりマシュー・サンプソン(イギリス)とコンビを組み、2018年にスペインのCSI2*でグランプリ優勝、2022年には、ロンドン・インターナショナルホースショー2022(CSI5*-W London)でグランプリ優勝、CSIOスプルースメドウズ・マスターズ2022(CSIO5* RGS Spruce Meadows)で150cmクラス優勝という成績を残している。
PHOTO: © Sunshine Tour
CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。