フィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)がグランプリ1.60mを制す。川合正育(杉谷乗馬クラブ)も入賞/TIAサマーイベント2022 ウィーク2

海外障害馬術競技会

[TIAサマーイベント2022 ウィーク2/CSI5* Valkenswaard]

現地時間17日、TIAサマーイベント2022 ウィーク2(開催地:オランダ/ファルケンスワールト)の最終日に行われたグランプリ1.60m(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、フィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&コビー8号が優勝。2位にロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&キャッシュ・デュ・プレシス号、3位にリリー・キーナン(アメリカ)&クイーンズランドE号が入った。

第1走行

出場45人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、9番のニシェ・リューネブルク(ドイツ)&コレッリ・ド・ミー号。続いて、11番の川合正育(杉谷乗馬クラブ)&サクソ・デ・ラ・コウ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2003・2006・2010チャンピオンのマーカス・アーニング(ドイツ)&スターゴールド号、FEIヨーロッパ選手権2019個人銅メダリストのジョス・バルーイ(ベルギー)&ルチアーノ・ヴァン・ヘッド・ゲインステイン号、ロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&キャッシュ・デュ・プレシス号、リリー・キーナン(アメリカ)&クイーンズランドE号、フィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&コビー8号など8人馬がクリアラウンド。トータル10人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク10位でFEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)は減点8、同ランク15位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2011チャンピオンのクリスチャン・アールマン(ドイツ)は減点4、2004アテネ五輪個人金メダリストのロドリゴ・ペソア(ブラジル)は減点8、LGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)、2011・2012チャンピオンのエドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)は減点4で走行を終え、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の38.61をマークしたフィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&コビー8号が見事にグランプリ1.60mを制し、優勝賞金75,000ユーロ(約1,045万円)を獲得した。

続いて、ロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&キャッシュ・デュ・プレシス号が減点0、41.16秒で2位、リリー・キーナン(アメリカ)&クイーンズランドE号が減点0、42.67秒で3位、パトリック・マジャー(スロバキア)&クラウド号が減点0、44.88秒で4位、マーカス・アーニング(ドイツ)&スターゴールド号が減点4、40.06秒で5位に入った。そして、日本の川合正育(杉谷乗馬クラブ)&サクソ・デ・ラ・コウ号は減点4、45.80秒の7位入賞という結果に終わっている。

コビー8号はドイツ産のハノーバー種(12歳牡馬)。2019年よりフィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)とコンビを組み、冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク5(CSI5*Wellington FL)でグランプリ優勝、ジャンプ・サウジ2021(CSI5*-W Riyadh)でFEIワールドカップ・リヤド大会優勝、ジャンプ・サウジ2020(CSI5*-W Riyadh)でグランプリ優勝という成績を残している。

PHOTO:© Tops International Arena

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。