フィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)がフィデリティインベストメンツグランプリを制覇/冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク5

冬季馬術フェスティバル

[冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク5/CSI5*Wellington FL]

現地時間12日、冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク5(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)5日目に行われた$406,000 フィデリティインベストメンツグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、フィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&コビー8号が優勝。2位にコナー・スワイル(アイルランド)&カウント・ミー・イン号、3位にブライアン・モーグル(アメリカ)&バロウ・デュ・レヴェントン号が入った。

第1走行

出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は3番、世界ランク3位のダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918トバゴZ号。続く4番、ナイエル・ナサール(エジプト)&イゴール・ヴァン・デ・ウィッテモア号も減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク9位のコナー・スワイル(アイルランド)&カウント・ミー・イン号、マリオ・デスローリエ(カナダ)&バルドリーナ2号、フィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&コビー8号、ロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&エフ・ワンUSA号、ブライアン・モーグル(アメリカ)&バロウ・デュ・レヴェントン号、ペトロネラ・アンダーソン(スウェーデン)&カストレス・ヴァン・デ・ビガイナッカーZ号の6人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル8人馬で争われることになった。

なお、世界ランク5位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)、同ランク8位のケント・ファリントン(アメリカ)は減点4、12位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)は減点7、15位のダニエル・ブルマン(イスラエル)、18位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)は減点8でフィニッシュし、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の40.96秒をマークしたフィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&コビー8号が見事に$406,000 フィデリティインベストメンツグランプリを制し、優勝賞金133,980ドル(約1,546万円)を獲得した。

続いて、コナー・スワイル(アイルランド)&カウント・ミー・イン号が減点0、41.42秒で2位、ブライアン・モーグル(アメリカ)&バロウ・デュ・レヴェントン号が減点0、41.58秒で3位、マリオ・デスローリエ(カナダ)&バルドリーナ2号が減点0、45.16秒で4位、38.00秒という素晴らしいタイムを叩き出したものの、惜しくも1落下があったダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918トバゴZ号が減点4の5位に終わっている。

コビー8号はドイツ産のハノーバー種(12歳牡馬)。2019年よりフィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)とコンビを組み、ジャンプ・サウジ2021(CSI5*-W Riyadh)でFEIワールドカップ・リヤド大会優勝、2020でグランプリ優勝、2019年にスプルースメドウズ・パンアメリカン2019(CSI5*Spruce Meadows)、スプルースメドウズ・ノースアメリカン2019(CSI5*Spruce Meadows)、CHIOアーヘン2019(CSIO5*Aachen)というビッグイベントでそれぞれ1勝を上げている。

PHOTO:Sportfot

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。