アブデル・サイード(ベルギー)がダグラスエリマン・グランプリを制する/冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク9

冬季馬術フェスティバル

[冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク9/CSI5*Wellington FL]

現地時間12日、冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク9(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)5日目に行われた$406,000 ダグラスエリマン・グランプリ(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、アブデル・サイード(ベルギー)&アルページ・ドゥ―・ルー号が優勝。2位にケント・ファリントン(アメリカ)&オラフィーナ号、3位にニコラ・フィリッパーツ(ベルギー)&カタンガV/Hディンゲスホフ号が入った。

第1走行

出場41人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は1番、世界ランク12位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)&コンタジオス号。続く2番のアブデル・サイード(ベルギー)&アルページ・ドゥ―・ルー号も減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク9位のケント・ファリントン(アメリカ)&オラフィーナ号、FEIヨーロッパ選手権2021個人金メダリストのアンドレ・ティエメ(ドイツ)&DSPチャカリア号、ニコラ・フィリッパーツ(ベルギー)&カタンガV/Hディンゲスホフ号、ローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号など10人馬がクリアラウンド。トータル12人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク7位のコナー・スワイル(アイルランド)は減点8、同ランク18位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)は減点4、2004アテネ五輪個人金メダリストでFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナルを過去3度制しているロドリゴ・ペソア(ブラジル)は減点16に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の38.58秒マークしたアブデル・サイード(ベルギー)&アルページ・ドゥ―・ルー号見事に$406,000 ダグラスエリマン・グランプリを制し優勝賞金133,980ドル(約1,578万円)を獲得した。

続いて、ケント・ファリントン(アメリカ)&オラフィーナ号が減点0、40.42秒で2位、ニコラ・フィリッパーツ(ベルギー)&カタンガV/Hディンゲスホフ号が減点0、41.65秒で3位、キャサリン・A・ディナン(アメリカ)&ブレゴRNB号が減点0、44.25秒で4位、フィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&コビー8号が減点4で5位に入った。

アルページ・ドゥ―・ルー号はフランス産のセルフランセ種(12歳牝馬)。2019年よりアブデル・サイード(ベルギー)とコンビを組み、同年にUAEのCSI3*でグランプリ2位、2020年にUAEのCSI5*150cmクラスを2勝、ベルギーのCSI2*でグランプリ優勝、2021年にオランダのCSI4*でグランプリ優勝という成績を残している。

PHOTO:Sportfot

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。