ロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)が個人首位浮上! 団体戦はスイスが首位キープ。カレン・ポーリー(木下グループ)は個人31位に後退/FEI世界馬術選手権大会2018

世界選手権・大陸選手権

[FEI世界馬術選手権大会2018/FEI World Equestrian Games2018]

現地時間20日、FEI世界馬術選手権大会2018(開催地:アメリカ/ノースカロライナ州トライオン)障害馬術競技の個人戦2次予選 兼 団体戦決勝 ラウンド1(標準障害飛越競技/165cm)が行われ、個人戦はロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&イレニース・ホルタ号が首位に浮上。団体戦は1次予選から引き続き、スイスが首位をキープした。

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122人馬が出場した個人戦では、1次予選個人9位のロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&イレニース・ホルタ号が弾むようなフットワークと飛越でコースを駆け抜け、見事にクリアラウンド(減点0で走行を終えること)。総減点1.19をキープし、個人首位へ浮上した。

また、1次予選で8位につけていた世界ランク2位のマクレーン・ウォード(アメリカ)&クリンタ号はノーミスで走行を終えたが、規定タイムをわずかにオーバー。減点1が加算され、総減点2.08で僅差の個人2位に。さらに、1次予選で18位と出遅れていたFEIヨーロッパ選手権2017個人金メダリストのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&MクリスチャンK号がクリアラウンドし、総減点2.16をキープ。個人3位まで大きくジャンプアップした。

以下、シモーヌ・ブラム(ドイツ)&DSPアリス号、2012ロンドン五輪個人銅メダリストのシアン・オコナー(アイルランド)&グッド・ラック号もクリアラウンドをきめて、ブラムが総減点2.47で個人4位、オコナーが総減点2.69で個人5位に浮上。規定タイムオーバーの減点1で走行を終えたジャニカ・スプレンジャー(スイス)&バカルディVDL号が総減点2.96で個人6位、減点0で走行を終えたマックス・クーナー(オーストリア)&シャルドネ号が総減点2.97で個人7位へ順位を上げている。

一方、1次予選首位のスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ビアンカ号、2位のペドロ・ヴェニス(ブラジル)&クアブリ・デ・リール号はいずれも減点4でのフィニッシュとなり、ゲルダが総減点4.00で個人8位、ヴェニスが総減点4.17で個人9位に後退。世界ランキング1位のハリー・スモルダーズ(オランダ)&ドンVHP Z号も1落下の減点4で走行を終え、総減4.89の個人11位に順位を落としている。

そして、25チームが参加している団体戦では、ジャニカ・スプレンジャー(スイス)が減点1、スティーヴ・ゲルダ(スイス)とマーティン・フックス(スイス)が減点4で走行を終えたスイスが総減点11.64で団体首位をキープ。

続いて、マクレーン・ウォード(アメリカ)とエイドリアン・スターンリット(アメリカ)が減点1、デヴィン・ライアン(アメリカ)が減点4で走行を終えたアメリカが総減点12.59で団体2位に、シモーヌ・ブラム(ドイツ)がクリアラウンドし、ローラ・クラフェケ(ドイツ)が減点1、マーカス・アーニング(ドイツ)が減点8で走行を終えたドイツが総減点18.09で団体3位に浮上した。

以下、総減点20.59のスウェーデンが団体4位、総減点24.35のオランダが団体5位、総減点27.12のアイルランドが団体6位、総減点27.76のフランスが団体7位、総減点28.32のオーストラリアが団体8位、総減点31.04のイギリスが団体9位、総減点32.89のカナダが団体10位に入り、ここまでが明日のラウンド2に駒を進めることとなった。

日本チームは、1次予選で個人11位につけていたカレン・ポーリー(木下グループ)&ウィズ・ウイングス号が減点9でフィニッシュし、総減点10.77で個人31位に後退。明日以降の巻き返しに期待がかかる。他の3人馬は、齋藤功貴(北総乗馬クラブ)&テルマラツアーヴィダル号が総減点27.14の個人89位、福島大輔(STAR HORSES)&コーネット36号が総減点28.92の個人96位、桝井俊樹(乗馬クラブレイン)&カルタゲーナ6号が総減点83.15の個人117位と下位に沈み、このラウンドでの敗退が決定。団体戦も総減点66.83となり、25チーム中20位で敗退が決まった。

PHOTO:©FEI