アメリカが団体金メダル獲得! 個人戦はシモーヌ・ブラム(ドイツ)が首位浮上。カレン・ポーリー(木下グループ)も個人25位で決勝へ/FEI世界馬術選手権大会2018

世界選手権・大陸選手権

[FEI世界馬術選手権大会2018/FEI World Equestrian Games2018]

現地時間21日、FEI世界馬術選手権大会2018(開催地:アメリカ/ノースカロライナ州トライオン)障害馬術競技の個人戦2次予選 兼 団体戦決勝 ラウンド2(標準障害飛越競技/165cm)が行われ、アメリカが団体金メダル、スウェーデンが団体銀メダル、ドイツが団体銅メダルを獲得。個人戦ではシモーヌ・ブラム(ドイツ)&DSPアリス号が個人首位に浮上した。

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スイス・アメリカ・ドイツ・スウェーデン・オランダ・アイルランド・フランス・オーストラリア・イギリス・カナダの10チームで争われた団体戦では、総減点11.64で首位を走っていたスイスが失速。マーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号はクリアラウンド(減点0で走行を終えること)したものの、スティーヴ・ゲルダ(スイス)&ビアンカ号は減点4、ワーナー・マフ(スイス)&ダイムラー号が減点13、ジャニカ・スプレンジャー(スイス)&バカルディVDL号が失権となり、総減点28.64でメダル圏外に。

一方、総減点12.59で団体2位につけていたアメリカは、ローラ・クラウト(アメリカ)&ゼレモニー号がクリアラウンドし、マクレーン・ウォード(アメリカ)&クリンタ号、デヴィン・ライアン(アメリカ)&エディー・ブルー号が減点4でフィニッシュ。総減点20.59で首位へ浮上する。

さらに、団体4位につけていたスウェーデンも、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&トヴェクス・マリー・ロウ号、マリン・バーヤード・ジョンソン(スウェーデン)&H&Mインディアナ号、フレデリック・ジョンソン(スウェーデン)&コールド・プレイ号がクリアラウンドする見事なパフォーマンスで総減点20.59をキープ。これにより、アメリカとスウェーデンの2チームによるジャンプ・オフ(優勝決定戦)が行われることになった。

また、この時点で総減点22.09で全走行を終えたドイツの団体銅メダルが決定。以下、総減点26.64のスイスが4位、総減点32.35のオランダが5位、総減点33.32のオーストラリアが6位、総減点39.12のアイルランドが7位、総減点40.04のイギリスが8位、総減点44.76のフランスが9位、総減点65.89のカナダチームが10位に確定した。

そして、金メダルをかけたジャンプ・オフでは、アメリカがローラ・クラウト(アメリカ)&ゼレモニー号、マクレーン・ウォード(アメリカ)&クリンタ号、デヴィン・ライアン(アメリカ)&エディー・ブルー号の3人馬がクリアラウンド。

対するスウェーデンもヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&トヴェクス・マリー・ロウ号、フレデリック・ジョンソン(スウェーデン)&コールド・プレイ号、ペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&MクリスチャンK号の3人馬がクリアラウンドし、両チームが総減点0で並ぶ大接戦となる。しかし、走行タイム合計で約2秒上回ったアメリカに軍配が上がり、地元ファンの眼前で見事に世界チャンピオン戴冠をはたした。

なお、個人戦では、個人4位につけていたシモーヌ・ブラム(ドイツ)&DSPアリス号がクリアラウンドし、総減点2.47で首位に浮上。続いて、マックス・クーナー(オーストリア)&シャルドネ号が総減点2.97の個人2位、マーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号が総減点4.68の個人3位に順位を上げた。

個人首位に立っていたロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&イレニース・ホルタ号、個人2位につけていたマクレーン・ウォード(アメリカ)&クリンタ号はいずれも減点4でフィニッシュ。デ・ルカが総減点5.19の個人4位、ウォードが総減点6.08の個人5位に順位を落とした。

日本チームで唯一、このラウンドまで勝ち残っていたカレン・ポーリー(木下グループ)&ウィズ・ウイングス号は、規定タイムオーバーによる減点1のみでフィニッシュ。総減点11.77の個人25位に浮上し、見事に個人戦決勝へ駒を進めた。

PHOTO:©FEI