二回走行競技のルール

二回走行競技のルール概要

文字通り、2回の走行によって順位を決定する競技です。第1走行にはエントリーしたすべての人馬、第2走行には、第1走行の上位25%もしくは実施要項に定められた数の人馬のみ出場。採点は基準Aで行われ、2回の走行における総減点(減点合計)が最も少ない人馬が1位になります。

最少総減点の人馬が複数いた場合は、ジャンプ・オフという優勝決定戦が行われ、そこでの減点とタイムによって勝敗を争います。なお、第2走行で敗退となった人馬については、2回の走行の総減点と第1・第2走行いずれかタイムによって順位を決定。第1走行で敗退した人馬については、第1走行の減点とタイムによって順位が決まります。

(FEI障害馬術規定273条より)

二回走行競技の過失

過失 減点/失権
落下
(障害物のバーを落とす)
減点4
反抗/不従順
(馬が障害物を飛越しない)
1回目:減点4
2回目:失権
不従順とそれに伴う障害物の落下および移動
(障害物を壊す)
減点4
走行タイム6秒加算
着水
(水濠障害で馬の脚が水につく)
減点4
落馬
(選手が馬から落ちる)
失権
経路違反
(障害物を飛ぶ順番を間違える)
失権
規定タイムオーバー
(定められた規定タイム内にゴールできない)
4秒につき
減点1
制限タイムオーバー
(定められた規定タイム内にゴールできない)
失権

※FEI障害馬術規定とは?
FEI(国際馬術連盟)が定める国際障害馬術競技会の規則を詳細にまとめたもの。記載されている条文は300を超え、国際競技会はこの規定に則って開催されます。国内競技会については、日本馬術連盟が独自に定めたルールが適用される部分もあり、それについては「日本馬術連盟競技会規定」に詳しく記載されています。なお、「FEI障害馬術規定」「日本馬術連盟競技会規定」は、いずれも日本馬術連盟のWEBサイトから無償でダウンロードすることができます。