ピーター・デボス(ベルギー)がアウディ賞を制する/ダッチ・マスターズ2022

ロレックス・グランドスラム

[ダッチ・マスターズ2022/CSI5* RGS(ロレックス・グランドスラム)’s-Hertogenbosch]

現地時間12日、ダッチ・マスターズ2022(開催地:オランダ/ トーヘンボス)2日目に行われたアウディ賞(標準障害飛越競技238.2.2/150cm)にて、ピーター・デボス(ベルギー)&カンナビス・ヴァン・デ・ブチクエステイル号が優勝。2位にウィレム・フレベ(オランダ)がハイウェイM TN号、3位にマルク・ハウトザハー(オランダ)&ホリー・モリー号が入った。

第1走行

出場37人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は4番、FEIヨーロッパ選手権2013個人金メダリストのロジェ・イブ・ボスト(フランス)&ブルーマッチ・デ・バリーンズ号。続いて10番、世界ランク26位のピーター・デボス(ベルギー)&カンナビス・ヴァン・デ・ブチクエステイル号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク10位のハリー・スモルダーズ(オランダ)&エスケイプZ号、同ランク21位のデニス・リンチ(アイルランド)&ブルックリン・ヘイツ号、24位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナルを3度制しているマーカス・アーニング(ドイツ)&ファンキー・フレッド号、25位でFEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)&ヴィスコンティ・デュ・テルマン号など7人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル9人馬で争われることになった。

なお、世界ランク2位のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)は減点8、同ランク3位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)、5位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)は減点4、6位でパンアメリカン競技大会2019個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)は減点8、8位のスコット・ブラッシュ(イギリス)は減点4でフィニッシュし、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、2番目にスタートを切ったピーター・デボス(ベルギー)&カンナビス・ヴァン・デ・ブチクエステイル号が37.20秒で唯一のクリアラウンド。見事にアウディ賞を制し、優勝賞金10,000ユーロ(約127万円)を獲得した。

続いて、ウィレム・フレベ(オランダ)がハイウェイM TN号が減点4、35.05秒で2位、マルク・ハウトザハー(オランダ)&ホリー・モリー号が減点4、38.14秒で3位、ロジェ・イブ・ボスト(フランス)&ブルーマッチ・デ・バリーンズ号が減点4、38.39秒で4位、ケビン・スタウト(フランス)&ヴィスコンティ・デュ・テルマン号が減点4、40.26秒で5位に入った。

カンナビス・ヴァン・デ・ブチクエステイル号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(12歳牡馬)。2018年にドミニク・ヘンドリックス(ベルギー)とのコンビでベルギーのCSI3*にてグランプリ優勝。2021年よりピーター・デボス(ベルギー)とコンビを組み、この競技がキャリア初のCSI5*での優勝となる。

PHOTO:Rolex Grand Slam / Peggy Schröder

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。