[ジャンピング・インターナショナル・デ・ボルドー2023／CSI5*-W Bordeaux]
現地時間4日、ジャンピング・インターナショナル・デ・ボルドー2023（開催地：フランス／ボルドー）の3日目に行われたFEIワールドカップ2022-2023 西ヨーロッパリーグ 第13戦・ボルドー大会（標準障害飛越競技 238.2.2／160cm）にて、マルロン・モドロ・ザノテッリ（ブラジル）＆VDLエドガーM号が優勝。エドゥアルド・シュミッツ（スイス）＆クノ号、3位にヘンリク・フォン・エッカーマン（スウェーデン）＆キング・エドワード号が入った。
第1走行
出場38人馬のうち、最初のクリアラウンド（減点0で走行を終えること）は、2番のグレゴリー・コタール（フランス）＆ビビチ号。続いて4番、世界ランク9位でFEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー（ドイツ）＆スクーデリア1918トバゴZ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ（優勝決定戦）が成立する。
その後、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン（スウェーデン）＆キング・エドワード号、同ランク7位でパンアメリカン競技大会2019個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ（ブラジル）＆VDLエドガーM号、12位のシモン・ドレストア（フランス）＆カイマン・ジョリー・ジャンパー号、16位のハリー・チャールズ（イギリス）＆バロウ・デュ・レヴェントン号、FEIワールドカップ・ファイナル2003・2006・2010チャンピオンのマーカス・アーニング（ドイツ）＆スターゴールド号、LGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ（イギリス）＆ハロー・ジェファーソン号など15人馬がクリアラウンド。トータル17人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク3位のジュリアン・エパイヤール（フランス）、同ランク4位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ（オランダ）は減点4、8位で2020東京五輪個人銅メダリストのマイケル・ファン・デル・フルーテン（オランダ）は途中棄権、10位でFEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト（フランス）、同選手権2013個人金メダリストのロジェ・イブ・ボスト（フランス）は減点4で敗退。
さらに、2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ（スイス）は減点8、FEIワールドカップ・ファイナル2011チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2003個人・団体二冠のクリスチャン・アールマン（ドイツ）も途中棄権に終わり、ジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ（優勝決定戦）
迎えたジャンプ・オフでは、10人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの35.39秒をマークしたマルロン・モドロ・ザノテッリ（ブラジル）＆VDLエドガーM号が見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 ボルドー大会を制し、優勝賞金70,950ユーロ（約1,007万円）を獲得した。
続いて、エドゥアルド・シュミッツ（スイス）＆クノ号が減点0、35.72秒で2位、ヘンリク・フォン・エッカーマン（スウェーデン）＆キング・エドワード号が減点0、36.45秒で3位、ハリー・チャールズ（イギリス）＆バロウ・デュ・レヴェントン号が減点0、36.78秒で4位、スコット・ブラッシュ（イギリス）＆ハロー・ジェファーソン号が減点0、37.09秒で5位に入った。
VDLエドガーM号はオランダ産のKWPN種（14歳牡馬）。2018年よりマルロン・モドロ・ザノテッリ（ブラジル）とコンビを組み、2020年にハブサイド・ジャンピング（CSI5*Grimaud）でグランプリ優勝、2021年にはブラジル代表チームのメンバーとして2020東京五輪に出場し、団体戦で6位入賞、2022年にはキングスランド・オスロホースショー2022（CSI5*-W Oslo）でグランプリを制している。
PHOTO：©FEI
CSI／CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語（Sautが障害馬術の意）。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*（ファイブスター）、4*（フォースター）、3*（スリースター）、2*（ツースター）、1*（ワンスター）という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。