ケビン・スタウト(フランス)がFEIワールドカップ・シュツットガルト大会を制覇/シュツットガルト・ジャーマンマスターズ2023

FEIワールドカップ

[シュツットガルト・ジャーマンマスターズ2023/CSI5*-W Stuttgart]

現地時間19日、シュツットガルト・ジャーマンマスターズ2023(開催地:ドイツ/シュツットガルト)の最終日に行われたFEIワールドカップ2023-2024 西ヨーロッパリーグ 第5戦・シュツットガルト大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、ケビン・スタウト(フランス)&ボー・ド・ローブリZ号が優勝。2位にハリー・チャールズ(イギリス)&カスコ・ブルー号、3位にフランソワ・ザビエル・ブーダン(フランス)&ブラジル・デュ・メゼル号が入った。

第1走行

出場37人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のフランソワ・ザビエル・ブーダン(フランス)&ブラジル・デュ・メゼル号。続いて、7番のハンス・ディーター・ドレーアー(ドイツ)&エリジウム号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク5位で2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2023個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ダイナミクス・デ・ベルヘム号、FEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)&ボー・ド・ローブリZ号、ハリー・チャールズ(イギリス)&カスコ・ブルー号、ケンドラ・クラリシア・ブリンコップ(ドイツ)&イン・タイム号、ロバート・ウィテカー(イギリス)&ヴェルメント号、アマンダ・ランデブラッド(スウェーデン)&フォー・キリー号の6人馬がクリアラウンド。トータル8人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、LGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)は規定タイムオーバーの減点1でのフィニッシュとなり、惜しくもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、6人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの41.78 秒をマークしたケビン・スタウト(フランス)&ボー・ド・ローブリZ号が見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2023-2024 シュツットガルト大会を制し、優勝賞金56,100ユーロ(約915万円)を獲得した。

続いて、ハリー・チャールズ(イギリス)&カスコ・ブルー号が減点0、41.92秒で2位、フランソワ・ザビエル・ブーダン(フランス)&ブラジル・デュ・メゼル号が減点0、42.08秒で3位、ハンス・ディーター・ドレーアー(ドイツ)&エリジウム号が減点0、42.84秒で4位、スティーヴ・ゲルダ(スイス)&ダイナミクス・デ・ベルヘム号が減点0、42.99秒で5位に入った。

ボー・ド・ローブリZ号はベルギー産のザンガーシャイド種(10歳牡馬)。2022年よりケビン・スタウト(フランス)とコンビを組み、ヘルシンキ・インターナショナルホースショー2023(CSI5*-W Helsinki)で160cmクラス優勝、ロイヤルウィンザーホースショー2023(CSI5* Windsor)で155cmクラス3位などの成績を残している。

PHOTO:©FEI

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。