ダニエル・ドイサー(ドイツ)がLGCTスーパーグランプリを制覇/グローバル・チャンピオンズ・プレーオフ2022

LGCT/GCL

[グローバル・チャンピオンズ・プレーオフ2022/CSI5*GCT Prague]

現地時間19日、グローバル・チャンピオンズ・プレーオフ2022(開催地:チェコ/プラハ)3日目に行われたLGCTスーパーグランプリ(二回走行競技/165cm)にて、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918 トバゴZ号が優勝。2位にカトリン・エッカーマン(ドイツ)&カラ・マンディア号、3位にマクレーン・ウォード(アメリカ)&HHアズール号が入った。

ラウンド1

13人馬が出場したラウンド1では、世界ランク4位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2011チャンピオンのクリスチャン・アールマン(ドイツ)&マンダト・ヴァン・デ・ニールハイド号、2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918 トバゴZ号、ピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号、カトリン・エッカーマン(ドイツ)&カラ・マンディア号の5人馬がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)。

続いて、世界ランク10位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)&HHアズール号、マックス・クーナー(オーストリア)&EICコリオリ・デ・アイル号の2人馬が規定タイムオーバーの減点1、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号、マイケル・ペンダー(アイルランド)&HHSカライス号の2人馬が減点4でフィニッシュ。

以下、デニス・リンチ(アイルランド)&ブルックリン・ハイツ号、クリスチャン・ククック(ドイツ)&ニース・ファント・ゾーグヴリート号の2人馬が減点8、世界ランク8位でパンアメリカン競技大会個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&VDLエドガーM号が減点9で続き、サネ・タイセン(オランダ)&コン・クイダムRB号は減点29と大きく出遅れた。

ラウンド2

迎えたラウンド2では、ラウンド1を減点0でフィニッシュしたダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918 トバゴZ号がダブルクリアラウンド。総減点0、65.22秒(ラウンド2の走行タイム。以下同)で見事にLGCTスーパーグランプリを制し、優勝賞金約30万ユーロ(約4,332万円)を獲得した。

カトリン・エッカーマン(ドイツ)&カラ・マンディア号もダブルクリアラウンドをきめたが、走行タイムで及ばず。総減点0、66.47秒で惜しくも2位に敗れた。続いて、ラウンド1・2をともに減点1でフィニッシュしたマクレーン・ウォード(アメリカ)&HHアズール号が総減点1で3位、ピーター・デボス(ベルギー)&マムズ・トゥピエ・デ・ラ・ローク号が総減点4で4位、同じく総減点4のハリー・スモルダーズ(オランダ)&モナコ号が走行タイム差で5位となった。

スクーデリア1918トバゴZ号はベルギー産のザンガ―シャイド種(14歳牡馬)。2017年よりダニエル・ドイサー(ドイツ)とコンビを組み、オスロホースショー2017(CSI5*-W Oslo)、エキタ・ロンジン2018(CSI5*-W Lyon)でのグランプリ優勝、ジャンピング・インターナショナル・ボルドー2019(CSI5*-W Bordeaux)でのFEIワールドカップ・ボルドー大会優勝、冬季馬術フェスティバル2021でのグランプリ3勝、ダッチマスターズ2022(CSI5* RGS’s-Hertogenbosch)でのロレックスグランプリ優勝など、数々のビッグタイトルを獲得している。

PHOTO:©Katerina Navojova

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。