マックス・クーナー(オーストリア)がロレックスグランプリを制覇/ダッチ・マスターズ2021

ロレックス・グランドスラム

[ダッチ・マスターズ2021/CSI5*RGS(ロレックス・グランドスラム)’s-Hertogenbosch]

現地時間25日、ダッチ・マスターズ2021(開催地:オランダ/ スヘルトーヘンボス)最終日に行われたロレックスグランプリ(標準障害飛越競技/160cm)にて、マックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号が優勝。2位にマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&VDLエドガーM号、3位にクリスチャン・ククック(ドイツ)&チェッカー47号が入った。

ハイライト動画


第1走行

出場41人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のフィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&コビー8号。続いて、5番のクリスチャン・ククック(ドイツ)&チェッカー47号が減点0でフィニッシュし、序盤に早くもジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立となる。

その後、世界ランク15位のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&VDLエドガーM号、ウィレム・フレベ(オランダ)&カラムボール号、グドルン・パティート(ベルギー)&シー・コースト・ペブルスZ号、ルシアナ・ディニス(ポルトガル)&ヴェルティゴ・デュ・デザート号、ジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号、マックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号の6人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル8人馬で争われることになった。

なお、世界ランク1位で2012ロンドン五輪個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)、同ランク2位のダニエル・ドイサー(ドイツ)、4位で2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリストのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)、6位のピーター・デボス(ベルギー)、13位のクリスチャン・アールマン(ドイツ)、17位のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)、20位のマーカス・アーニング(ドイツ)は減点4。

さらに、世界ランク3位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)、同ランク18位のジョス・バルーイ(ベルギー)は減点8、19位のハリー・スモルダーズ(オランダ)は減点9、14位のジュリアン・エパイヤール(フランス)は減点12。また、世界ランク7位のケント・ファリントン(アメリカ)、同ランク8位のスコット・ブラッシュ(イギリス)は途中棄権に終わり、いずれもジャンプ・オフへ駒を進めることはできなかった。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、2番目のクリスチャン・ククック(ドイツ)&チェッカー47号が33.57秒でクリアラウンド。先に減点0で走行を終えていたフィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&コビー8号のタイムを上回り、首位に立つ。

3番目のウィレム・フレベ(オランダ)&カラムボール号も減点0で続くが、タイムは34.14秒。4番目のグドルン・パティート(ベルギー)&シー・コースト・ペブルスZ号は減点8、5番目のルシアナ・ディニス(ポルトガル)&ヴェルティゴ・デュ・デザート号、6番目のジェローム・ゲリー(ベルギー)&ケル・オム・デ・フス号は減点4でククックには及ばない。

しかし、7番目のマックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号が32.52秒でクリアラウンド。一番時計を1秒以上更新して首位に躍り出ると、最終8番目のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&VDLエドガーM号もクリアラウンドをきめたが、タイムは32.69秒とわずかに届かず。

以上の結果、マックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号が見事にロレックスグランプリを制し、優勝賞金231,000ユーロ(約3,000万円)を獲得。新たなグランドスラム・コンテンダーとして、名乗りを上げた。

PHOTO: Rolex Grand Slam/Peggy Schröder