マーティン・フックス(スイス)が個人金メダルを獲得し、ヨーロッパチャンピオン戴冠!/FEIヨーロッパ選手権2019

世界選手権・大陸選手権

[FEIヨーロッパ選手権2019/FEI European Championships]

現地時間25日、FEIヨーロッパ選手権(開催地:オランダ/ロッテルダム)最終日に行われた個人戦決勝(標準障害飛越競技/160cm)にて、マーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号が個人金メダルを獲得。個人銀メダルはベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号、個人銅メダルはジョス・バルーイ(ベルギー)&イゴール号となった。

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ラウンドA

25人馬が出場したラウンドAでは、予選首位通過のベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)。総減点0.52をキープし、首位の座を譲らず。続いて、予選3位通過のマーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号もクリアラウンドをきめて、総減点3.46をキープ。1つ順位を上げて、2位へ浮上。予選2通過のジョス・バルーイ(ベルギー)&イゴール号は減点4でのフィニッシュとなり、総減点5.68の3位に後退した。

また、シモーヌ・ブラム(ドイツ)&DSPアリス号、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&トヴェクス・マリー・ロウ号、ペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&Mオール・イン号も減点0で走行を終え、ブラムが総減点6.21の4位、フォン・エッカーマンが総減点7.56の5位、フレデリクソンが総減点8.00の6位へ順位を上げ、メダル争いに踏みとどまってた。

以下、総減点9.56のマーカス・アーニング(ドイツ)&コム・イル・フォート号が7位、総減点12.00のアントニオ・マトス・アルメイダ(ポルトガル)&ヴォルヴァー・デ・ラ・ヴィグニ号が8位、総減点12.20のマルク・ハウトザハー(オランダ)&ステルホフス・カリメロ号が9位、総減点12.63のグレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&MJTネヴァドスS号が10位、ホリー・スミス(イギリス)&ハーツ・ディスティニー号が11位、総減点13.31のスティーヴ・ゲルダ(スイス)&アルブフレンズ・ビアンカ号が12位となり、ここまでがラウンドBに駒を進めた。

ラウンドB

スティーヴ・ゲルダ(スイス)&アルブフレンズ・ビアンカ号が棄権したため、11人馬で争われたラウンドBでは、5番目にスタートを切ったマーカス・アーニング(ドイツ)&コム・イル・フォート号が規定タイムオーバーの減点1でフィニッシュ。総減点10.56で首位に立つ。

続く6番目のペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&Mオール・イン号、7番目のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&トヴェクス・マリー・ロウ号はいずれも減点4でのフィニッシュとなり、フレデリクソンが総減点12.00、フォン・エッカーマンが総減点11.56でアーニングには及ばない。

しかし、8番目のシモーヌ・ブラム(ドイツ)&DSPアリス号が同じく減点4でフィニッシュし、総減点10.21で首位へ浮上。FEI世界馬術選手権大会2018個人金メダルに続くビッグタイトル獲得に望みをつなぎ、ここから息を吞むメダル争いから繰り広げられる。

まず、9番目のジョス・バルーイ(ベルギー)&イゴール号が規定タイムオーバーの減点1で走行を終え、総減点6.68で首位に躍り出るが、すぐさま10番目のマーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号も減点1でフィニッシュし、総減点4.46で逆転。この時点でフックスの銀メダル以上、バルーイの銅メダル以上が確定し、ブラムのメダル獲得もなくなる。

そして、いよいよ最終11番目のベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号がスタート。自身初のヨーロッパチャンピオン戴冠に向けて、慎重に飛越を重ねていく人馬だったが、9つ目の障害で痛恨の1落下。減点4で走行を終え、総減点は4.62となり、マーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号が見事に個人金メダルを獲得。ベン・マー(イギリス)&エクスプロージョンW号が個人銀メダル、ジョス・バルーイ(ベルギー)&イゴール号が個人銅メダルとなった。

PHOTO:©FEI