シモン・ドレストア(フランス)がFEIワールドカップ・ヴェローナ大会を制覇/ジャンピング・ヴェローナ2021

FEIワールドカップ

[ジャンピング・ヴェローナ2021/CSI5*-W Verona]

現地時間7日(日)、ジャンピング・ヴェローナ2021(開催地:イタリア/ヴェローナ)最終日に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ2021-2022 西ヨーロッパリーグ 第3戦・ヴェローナ大会(標準障害飛越競技/160cm)にて、シモン・ドレストア(フランス)&エルメス・ライアン号が優勝。2位にケンドラ・クラリシア・ブリンコップ(ドイツ)&カステッレ・メモ号、3位にデニス・リンチ(アイルランド)&GCチョッピンズ・ブシ号が入った。

[ハイライト動画]

第1走行

出場39人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、1番のジョン・ウィテカー(イギリス)&ユニック・デュ・フランポート号。続いて、4番のケンドラ・クラリシア・ブリンコップ(ドイツ)&カステッレ・メモ号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク24位のシモン・ドレストア(フランス)&エルメス・ライアン号、同ランク25位のデニス・リンチ(アイルランド)&GCチョッピンズ・ブシ号、30位のクリスチャン・ククック(ドイツ)&チェッカー号、32位のニルス・ブリュインセルス(ベルギー)&フレンチ―VDS号、33位のジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号など11人馬がクリアラウンド。トータル13人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク1位で2020東京五輪個人銀メダリスト、LGCT2021チャンピオンのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)は減点8、同ランク2位のダニエル・ドイサー(ドイツ)は途中棄権、4位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)は減点8、5位でパンアメリカン競技大会2019個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテルリ(ブラジル)、8位で2012ロンドン五輪個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)は減点4に終わり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

1人馬が棄権したため、12人馬で争われたジャンプ・オフでは、2番目にスタートを切ったケンドラ・クラリシア・ブリンコップ(ドイツ)&カステッレ・メモ号が37.80秒の好タイムででクリアラウンド。先に減点4で走行を終えていたジョン・ウィテカー(イギリス)&ユニック・デュ・フランポート号をかわして、首位に立つ。

3番目のイェンス・フレデリクソン(スウェーデン)&マルカン・コスモポリト号、7番目のクリスチャン・ククック(ドイツ)&チェッカー号も減点0で続くが、両人馬とも一番時計を更新することはできない。さらに、8番目のジェシカ・スプリングスティーン(アメリカ)&ドン・ファン・ヴァン・デ・ドンホーブ号、9番目のロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&エフ・ワンUSA号、10番目のニルス・ブリュインセルス(ベルギー)&フレンチ―VDS号は減点4で敗退が決まる。

しかし、11番目のシモン・ドレストア(フランス)&エルメス・ライアン号が37.32秒でクリアラウンド。一番時計を0.48秒だけ更新して首位に躍り出ると、最終12番目のデニス・リンチ(アイルランド)&GCチョッピンズ・ブシ号もクリアラウンドしたが、タイムは38.62秒でドレストアには及ばず。

以上の結果、シモン・ドレストア(フランス)&エルメス・ライアン号が見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2021-2022 ヴェローナ大会を制し、優勝賞金47,500ユーロ(約623万円)を獲得した。また、西ヨーロッパリーグランキングでは、ケビン・ヨーケムス(オランダ)が30ポイントで首位をキープしている。

PHOTO:©FEI