グレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)がFEIワールドカップ・リヨン大会を制覇/ロンジン・エキタ・リヨン2023

FEIワールドカップ

[ロンジン・エキタ・リヨン2023/CSI5*-W Lyon]

現地時間5日、ロンジン・エキタ・リヨン2023(開催地:フランス/リヨン)の最終日に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ2023-2024 西ヨーロッパリーグ 第3戦・リヨン大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、グレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&ボンド・ジェームスボンド・デ・ハイ号が優勝。2位にジュリアン・エパイヤール(フランス)&ドバイ・デュ・セードル号、3位にベン・マー(イギリス)&ダラス・ベガス・バティリー号が入った。

第1走行

出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のエマヌエーレ・ガウディアーノ(イタリア)&クラック・バロウ号。続く3番、ハリー・チャールズ(イギリス)&ロメオ88号も減点0でフィニッシュし、早々とジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク2位のジュリアン・エパイヤール(フランス)&ドバイ・デュ・セードル号、同ランク3位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019・2022チャンピオンのベン・マー(イギリス)&ダラス・ベガス・バティリー号、4位でFEIワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&コミサール・ペジ号、10位のシモン・ドレストア(フランス)&デクスター・フォンテニスZ号、グレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&ボンド・ジェームスボンド・デ・ハイ号など12人馬がクリアラウンド。トータル14人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク1位でFEIワールドカップ・ファイナル2023チャンピオン、FEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)、同ランク5位で2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2023個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)、9位のマックス・クーナー(オーストリア)は減点4でのフィニッシュし、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、6人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの32.93をマークしたグレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)&ボンド・ジェームスボンド・デ・ハイ号が見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 リヨン大会を制し、優勝賞金75,000ユーロ(約1,214万円)を獲得した。

続いて、ジュリアン・エパイヤール(フランス)&ドバイ・デュ・セードル号が減点0、33.10秒で2位、ベン・マー(イギリス)&ダラス・ベガス・バティリー号が減点0、34.59秒で3位、ハリー・チャールズ(イギリス)&ロメオ88号が減点0、35.34秒で4位、ピーター・デボス(ベルギー)&ジャリナJ号が減点0、35.76秒で5位に入った。

ボンド・ジェームスボンド・デ・ハイ号はフランス産のセルフランセ種(12歳牡馬)。2022年にケビン・スタウト(フランス)とのコンビにて、イタリアのCSI4*でグランプリ2位、ベルギーのCSI2*、ポルトガルのCSI3*でグランプリ3位に。2023年よりグレゴリー・ワトヘルト(ベルギー)とコンビを組み、ジャンピング・インターナショナル・デ・ディナール2023(CSI5* Dinard)でグランプリ4位という成績を残している。

PHOTO:© FEI

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。