スティーヴ・ゲルダ(スイス)が3度目のワールドカップ・チャンピオン戴冠!/FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2019

FEIワールドカップ

[FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2019/CSI-W Final]

FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2019(開催地:スウェーデン∕ヨーテボリ)も最終日を迎えた現地時間7日。今シーズンのワールドカップ・チャンピオンを決するファイナルⅢ(二回走行競技/150-160cm)が行われ、スティーヴ・ゲルダ(スイス)が総合優勝。総合2位にはマーティン・フックス(スイス)、総合3位にはペダー・フレデリクソン(スウェーデン)となった。

[ハイライト動画]

第1走行

28人馬が出場した第1走行では、減点2の総合3位につけていたスティーヴ・ゲルダ(スイス)&アラモ号がクリアラウンド。総減点2をキープし、総合首位に躍り出た。また、減点3で総合4位タイに並んでいたマーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号も減点0でフィニッシュし、総減点3の総合2位へ浮上した。

減点1の総合2位につけていたペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&キャッチ・ミー・ノットS号は1落下があり、総減点5で総合3位に後退。一方、減点6の総合10位に並んでいたダニエル・ドイサー(ドイツ)&トバゴZ号、マックス・クーナー(オーストリア)&シャルドネ79号は共にクリアラウンドをきめて、総減点6の4位タイに順位を上げた。

フックスと同じく、減点3の4位タイにつけていたビージー・マッデン(アメリカ)&ブレイトリングLS号、ニルス・ブリュインセルス(ベルギー)&デラックス・ファントT&L号はいずれも1落下があり、総減点7の6位タイに後退。
ファイナルⅡ終了時に減点0で総合首位に立っていたエドゥアルド・アルバレス・アズナール(スペイン)&ロックフェラー・デ・プレヴィル・ボア・マーゴット号は2落下の減点8でフィニッシュ。総減点12の総合8位に大きく順位を下げた。

以下、上位20人馬までが第2走行へ進出。日本代表の広田思乃(那須トレーニングファーム)&ライフ・イズ・ビューティフル号は減点17でのフィニッシュとなり、総減点は41。総合24位で第2走行へ駒を進めることはできなかった。

第2走行

迎えた第2走行では、12番目のエドゥアルド・アルバレス・アズナール(スペイン)&ロックフェラー・デ・プレヴィル・ボア・マーゴット号、13番目のビージー・マッデン(アメリカ)&ブレイトリングLS号、14番目のニルス・ブリュインセルス(ベルギー)&デラックス・ファントT&L号が続けて1落下。アルバレス・アズナールが総減点12、マッデンとブリュインセルスが総減点11に。

また、15番目のマックス・クーナー(オーストリア)&シャルドネ79号は減点8で走行を終え、総減点14に。一方、16番目のダニエル・ドイサー(ドイツ)&トバゴZ号はクリアラウンドをきめ、総減点6をキープ。優勝争いに踏みとどまる。

しかし、17番目のペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&H&Mオール・イン号、18番目のマーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号も続けてクリアラウンド。フレデリクソンは総減点5、フックスは総減点3をキープしたため、この時点でドイサーの4位、フレデリクソンの3位以上、フックスの2位以上が確定する。

そして、いよいよ最終19番目のスティーヴ・ゲルダ(スイス)&アラモ号がアリーナへ。勝つためには1つの落下も許されない。とてつもない重圧がかかるなかでスタートを切った人馬だったが、第1走行に続いて見事にクリアラウンド。総減点2をキープし、自身3度目となるワールドカップ・チャンピオン戴冠を果たした。

PHOTO:©FEI