ダニエル・ドイサー(ドイツ)がLGCTグランプリ・カンヌを制覇/LGCT2022 第7戦・カンヌ大会

LGCT/GCL

[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2022 第7戦・カンヌ大会/CSI5*GCT Cannes]

現地時間4日、ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー(以下、LGCT)2022 第7戦・カンヌ大会(開催地:フランス/カンヌ)最終日に行われたLGCTグランプリ・カンヌ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&ビンゴ・ステ・ハーメル号が優勝。2位にスペンサー・スミス(アメリカ)&セオドア・マンシエイス号、3位にベン・マー(イギリス)&ファルティックHB号が入った。

第1走行

出場34人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は15番、世界ランク10位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)&ビンゴ・ステ・ハーメル号。続く16番、世界ランク15位のマックス・クーナー(オーストリア)&EICコリオリ・デ・アイル号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク4位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)&ファルティックHB号、同ランク17位でFEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)&ディアロウ・ブルーPS号、スペンサー・スミス(アメリカ)&セオドア・マンシエイス号、フェルナンド・マルティネス・ソマー(メキシコ)&ハイ・ファイヴ号の4人馬がクリアラウンド。トータル6人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク3位のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)は減点14、同ランク7位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)、11位でLGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)は減点4、12位のジュリアン・エパイヤール(フランス)は減点11でフィニッシュし、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の34.62秒をマークしたダニエル・ドイサー(ドイツ)&ビンゴ・ステ・ハーメル号が見事にLGCTグランプリ・カンヌを制し、優勝賞金100,000ユーロ(約1,402万円)を獲得。11月のGCプラハ・プレーオフで行われるLGCTスーパーグランプリの出場権も手にした。

続いて、スペンサー・スミス(アメリカ)&セオドア・マンシエイス号が減点0、34.90秒で2位、ベン・マー(イギリス)&ファルティックHB号が減点0、35.68秒で3位、マックス・クーナー(オーストリア)&EICコリオリ・デ・アイル号が減点0、37.40秒で4位、フェルナンド・マルティネス・ソマー(メキシコ)&ハイ・ファイヴ号が減点4、36.44秒で5位に入った。

ビンゴ・ステ・ハーメル号はフランス産のセルフランセ種(11歳牡馬)。2021年よりダニエル・ドイサー(ドイツ)とコンビを組み、LGCT2021 第10戦・ファルケンスワールト大会(CSI5*GCT Valkenswaard)でグランプリ優勝、ロイヤルウィンザーホースショー2022(CSI5* Windsor)で155cmクラス優勝という成績を残している。

なお、LGCT2022年間ランキングは、クリスチャン・アールマン(ドイツ)が148ポイントで首位をキープ。ピーター・デボス(ベルギー)が139ポイントで2位、ニルス・ブリュインセルス(ベルギー)が124ポイントで3位、ベン・マー(イギリス)が121ポイントで4位、バート・ブレス(オランダ)が105ポイントで5位につけている。

PHOTO:© LGCT / Stefano Grasso

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。