全国乗馬倶楽部振興協会 令和4年度事業報告トピックス(乗馬ライセンス合格率、馬術競技会開催など)

引退競走馬競技会

全国乗馬倶楽部振興協会が令和4年度の事業報告書・会計決算報告書を公式Webサイト上に公開した。報告書では、同協会が令和4年(2022年)4月1日から令和5年(2023年)3月31日までの期間に取り組んだ各事業に関する実施状況の詳細がまとめられている。そのうち、障害馬術競技に関連するトピックスを紹介する。

乗馬施設・乗用馬・乗馬指導者登録

全国の乗馬施設登録数は289施設となり、対前年比で1施設減少した。新規登録施設は、北海道ポロクラブ (北海道)とriding team Regroup(茨城県)の2施設。退会した施設は、日光乗馬クラブ (栃木県)、日の出乗馬倶楽部 (東京都)、
ノースランドライディングクラブ (山梨県)の3施設だった。
全国の乗用馬登録数は 5,278 頭(令和4年4月末時点の登録数)となり、対前年比で54頭増加。全国の乗馬指導者登録数は1,893名となり、対前年比で49名増加している。

乗馬技能認定

乗馬技能検定とは、いわゆる乗馬ライセンス認定事業のこと。乗馬愛好者の乗馬技術の向上意欲を図り、効率的で安全な指導を行うため乗馬技能認定を行い、合格者に認定証を交付する。令和4年度の申請者数は10,741名(対前年比6.4%減少)、合格者は10,409名(対前年比7.7%減少)、審査回数は 3,986回、技能認定審査実施乗馬施設数は154施設だった。詳細は以下の通り。

乗馬ライセンス合格率

【5級】申請者数4,815名 合格者数4,802名 合格率99.7【4級】申請者数2,390名 合格者数2,379名 合格率99.5%【3級】申請者数1,412名 合格者数1,235名 合格率87.5%3級障害】申請者数271名 合格者数257名 合格率94.8%【2級障害】申請者数208名 合格者数187名 合格率89.9%1級障害】申請者数116名 合格者数104名 合格率89.7%

馬術競技会

① RRC 引退競走馬杯

RRCとは、「Retired Racehorse Cup」の略称であり、過去に競走馬として登録されたことのあるサラブレッドのみが出場できる馬術競技のシリーズ戦。令和4年度の障害馬術競技は、予選として14の地域大会(北海道・東北Ⅰ・東北Ⅱ・北陸・関東・中部Ⅰ・中部Ⅱ・中部Ⅲ・関西Ⅰ・関西Ⅱ・中国・四国・九州Ⅰ・九州Ⅱ)が開催され、トータル482頭がエントリー。各地域大会で上位3位までに入った馬匹が12月に行われるファイナルへの出場権を獲得した。

② 乗馬指導者競技会

全国乗馬指導者競技会
乗馬指導者の技術向上を図るため 5月19日~5月22日の4日間、御殿場市馬術・スポーツセンター(静岡県御殿場市)にて、ブリティッシュ部門のみ開催された。

各地域の乗馬指導者競技会

ブリティッシュ部門は、北海道(ノーザンホースパーク)、東北(仙北市馬術競技場)、関東(山梨県馬術競技場)、北陸中部(御殿場市馬術・スポーツセンター)、関西(水口乗馬クラブ)、中国四国(蒜山ホースパーク)、九州(三重町馬術競技場)の6大会を実施したが、九州地域は申込がなく中止となった。