アンドレ・ティエメ(ドイツ)がロレックスグランプリを制覇/ピアッツァ・ディ・シエナ2023

海外障害馬術競技会

[ピアッツァ・ディ・シエナ2023/CSIO5*Rome]

現地時間28日、ピアッツァ・ディ・シエナ2023(開催地:イタリア/シエナ)最終日に行われたロレックスグランプリ(二回走行競技/160cm)にて、アンドレ・ティエメ(ドイツ)&DSPチャカリア号が優勝。2位にイェンス・フレデリクソン(スウェーデン)&マルカン・コスモポリト号、3位にステファン・デ・フレイタス・バルシャ(ブラジル)&シヴォー・プリマベーラ・モンタナ・インペリオ・エジプシオ号が入った。

第1走行

50人馬が出場した第1走行では、世界ランク2位のジュリアン・エパイヤール(フランス)&ドバイ・デュ・セードル号、同ランク5位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)&ビンゴ・デュ・パーク号、19位のローラ・クラウト(アメリカ)&バロウティヌエ号、FEIヨーロッパ選手権2021個人金メダリストのアンドレ・ティエメ(ドイツ)&DSPチャカリア号など11人馬がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)し、第2走行へ。また、減点4でフィニッシュした12人馬のうち、走行タイム上位の2人馬も第2走行へ駒を進めた。

一方、世界ランク4位でFEIワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)は減点8、同ランク7位でパンアメリカン競技大会2019個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)、2020東京五輪個人金メダリストでLGCT2018・2019・2022チャンピオンのベン・マー(イギリス)は減点4で敗退が決定。

さらに、世界ランク11位のシモン・ドレストア(フランス)は減点12、同ランク12位でFEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)は減点16、13位でFEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)、14位のダニエル・ブルマン(イスラエル)、15位のマックス・クーナー(オーストリア)はいずれも減点8でのフィニッシュとなり、こちらも第2走行へ駒を進めることができなかった。

第2走行

迎えた第2走行では5人馬がダブルクリアラウンドをきめて、総減点0でフィニッシュ。そのうち、トップタイムの42.64秒をマークしたアンドレ・ティエメ(ドイツ)&DSPチャカリア号見事にロレックスグランプリを制し、優勝賞金125,000ユーロ(約1,876万円)を獲得した。

続いて、イェンス・フレデリクソン(スウェーデン)&マルカン・コスモポリト号が総減点0、45.19秒で2位、ステファン・デ・フレイタス・バルシャ(ブラジル)&シヴォー・プリマベーラ・モンタナ・インペリオ・エジプシオ号が総減点0、47.46秒で3位、ティム・グレドリー(イギリス)&メドック・デ・トザンドリア号が総減点0、48.65秒で4位、ユル・フライリンク(オランダ)&ロング・ジョン・シルバー3号が総減点0、49.56秒で5位に入った。

DSPチャカリア号はドイチェススポーツホース種(13歳牝馬)。2018年よりアンドレ・ティエメ(ドイツ)とコンビを組み、2021年に2020東京五輪に出場。FEIヨーロッパ選手権2021では個人金メダル、団体銀メダルを獲得した。また、2022年にはファルステボホースショー2022(CSIO5* Falsterbo)でロンジングランプリ優勝、2023年にライブオーク・インターナショナル2023(CSI4*-W Ocala)でFEIワールドカップ・オカラ大会優勝という成績を上げている。

PHOTO: ©Rolex/Thomas Lovelock

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。