ダニエル・ドイサー(ドイツ)がFEIワールドカップ・ヴェローナ大会を制覇/ジャンピング・ヴェローナ2018

FEIワールドカップ

[ジャンピング・ヴェローナ2018/CSI5*-W Verona]

現地時間28日、ジャンピング・ヴェローナ2018(開催地:イタリア/ヴェローナ)の期間中に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ2018-2019 西ヨーロッパリーグ 第3戦・ヴェローナ大会(標準障害飛越競技/140-160cm)にて、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&カリスト・ブルー号が優勝。2位にはニール・ブリンシール(ベルギー)&ガンシア・デ・ミューズ号、3位にはマーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号が入った。

[ハイライト動画]

第1走行

出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、1番のブルーノ・チミリ(イタリア)&タワー・ムーシュ号。続いて、5番のアシーナ・オナシス(ギリシャ)&MHSゴーイング・グローバル号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフが成立する。

その後、世界ランク6位のダニエル・ドイサー(ドイツ)&カリスト・ブルー号、同ランク10位でFEI世界馬術選手権大会個人銀メダリストのマーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号、2016リオデジャネイロ五輪団体金メダリストのケビン・スタウト(フランス)&フォー・ジョイ・ファント・ゾーグフリートHDC号。

さらに、ニール・ブリンシール(ベルギー)&ガンシア・デ・ミューズ号、ベルトラム・アレン(アイルランド)&モリー・マローンV号、アルベルト・ゾルツィ(イタリア)&コンタンガ3号など12人馬がクリアラウンド。トータル14人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク2位で2012ロンドン五輪個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)、同ランク3位のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)、同ランク7位でFEIヨーロッパ選手権個人金メダリストのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)は減点4で惜しくも敗退。

また、FEI世界馬術選手権大会2018個人金メダリストのシモーヌ・ブラム(ドイツ)は減点8、世界ランキング1位のハリー・スモルダーズ(オランダ)、同ランク5位のマーカス・アーニング(ドイツ)も途中棄権でジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、9番目のマーティン・フックス(スイス)&クルーニー51号が38.40秒の好タイムでクリアラウンド。先に減点0で走行を終えていたベルトラム・アレン(アイルランド)&モリー・マローンV号、ルカ・マルツィアーニ(イタリア)&トーキョー・デュ・ソレイユ号以下をかわして首位に立つ。

しかし、11番目のニール・ブリンシール(ベルギー)&ガンシア・デ・ミューズ号が一番時計を1.37秒更新する37.03秒でクリアラウンド。フックスをかわして、堂々首位に躍り出る。そして、いよいよ最終14番目のダニエル・ドイサー(ドイツ)&カリスト・ブルー号がアリーナへ。

大きなプレッシャーがかかる中でスタートを切った人馬だったが、流れるようにフットワークと飛越で華麗にコースを駆け抜け、36.83秒でクリアラウンド。ブリンシェルズのタイムをわずか0.2秒だけ上回り、見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2018-2019 ヴェローナ大会を制した。

この勝利により、ドイサーは優勝賞金47,500ユーロ(約605万円)を獲得。西ヨーロッパリーグランキングでも5位タイに急急浮をはたした。

PHOTO:©FEI