マーティン・フックス(スイス)がロレックスグランプリを制覇/ロイヤルウィンザーホースショー2023

海外障害馬術競技会

[ロイヤルウィンザーホースショー2023/CSI5* Windsor]

現地時間14日、ロイヤルウィンザーホースショー2023(開催地:イギリス/ウィンザー)最終日に行われたロレックスグランプリ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、マーティン・フックス(スイス)&コナー・ジェイ号が優勝。2位にベン・マー(イギリス)&エクスプロ―ジョンW号、3位にベルトラム・アレン(アイルランド)&パチーノ・アミロ号が入った。

第1走行

出場32人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、ベルトラム・アレン(アイルランド)&パチーノ・アミロ号。続いて、世界ランク13位でFEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)&ディアロウ・ブルーPS号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク4位でFEIワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&コナー・ジェイ号、同ランク14位のダニエル・ブルマン(イスラエル)&ラドリアーノZ号、15位のマックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号、2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019・2022チャンピオンのベン・マー(イギリス)&エクスプロ―ジョンW号、FEIヨーロッパ選手権2013個人金メダリストのロジェ・イブ・ボスト(フランス)&カシアス・クレイVDV Z号など7人馬がクリアラウンド。トータル9人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク9位のケント・ファリントン(アメリカ)は減点4、同ランク12位でFEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)は減点8、LGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)は減点4でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

9人馬で争われたジャンプ・オフでは、5人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの33.37をマークしたマーティン・フックス(スイス)&コナー・ジェイ号見事にロレックスグランプリを制し、優勝賞金125,000ユーロ(約1,851万円)を獲得した。

続いて、ベン・マー(イギリス)&エクスプロ―ジョンW号が減点0、33.77秒で2位、ベルトラム・アレン(アイルランド)&パチーノ・アミロ号が34.50秒で3位、マックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号が減点0、34.94秒で4位、ロジェ・イブ・ボスト(フランス)&カシアス・クレイVDV Z号が減点0、35.96秒で5位に入った。

コナー・ジェイ号はドイツ産のホルシュタイナー種(12歳牡馬)。2020年よりマーティン・フックス(スイス)とコンビを組み、ジャンピング・インターナショナル・デ・ディナール2021(CSI5* Dinard)でグランプリ優勝、CSIOザンクトガレン2022(CSIO5*St.Gallen)でグランプリ優勝などの成績を上げている。

PHOTO:© Royal Windsor Horse Show / Peter Nixon

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。