ジュリアン・エパイヤール(フランス)がFEIワールドカップ・リヨン大会を制覇/ロンジン・エキタ・リヨン2022

FEIワールドカップ

[ロンジン・エキタ・リヨン2022/CSI5*-W Lyon]

現地時間30日、ロンジン・エキタ・リヨン2022(開催地:フランス/リヨン)の最終日に行われたFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 西ヨーロッパリーグ 第3戦・リヨン大会(標準障害飛越競技 238.2.2/160cm)にて、ジュリアン・エパイヤール(フランス)&カラコル・デ・ラ・ローク号が優勝。2位にマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&VDLエドガーM号、3位にユル・フライリンク(オランダ)&ロング・ジョン・シルバー号が入った。

[ハイライト動画]

第1走行

出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、2番のウィルマ・ヘルストローム(スウェーデン)&シッチBJN号。続いて、16番のペネロペ・ルプレボ(フランス)&ビンゴ・デル・トンドウ号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク3位のジュリアン・エパイヤール(フランス)&カラコル・デ・ラ・ローク号、同ランク7位でパンアメリカン競技大会個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&VDLエドガーM号、ユル・フライリンク(オランダ)&ロング・ジョン・シルバー号、アンドレアス・ショウ(デンマーク)&ダルク・デ・ラックス号の4人馬がクリアラウンド。トータル6人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)は減点13、同ランク2位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)は減点4、同ランク6位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019・2022チャンピオンのベン・マー(イギリス)は減点12、10位でFEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)は減点4で敗退。

また、2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)、LGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)、FEIヨーロッパ選手権2013個人金メダリストのロジェ・イブ・ボスト(フランス)は減点4、FEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)は減点10でこちらもジャンプ・オフ進出を逃した。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の34.88秒をマークしたジュリアン・エパイヤール(フランス)&カラコル・デ・ラ・ローク号が見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 リヨン大会を制し、優勝賞金75,000ユーロ(約1,106万円)を獲得した。

続いて、マルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)&VDLエドガーM号が減点0、35.61秒で2位、ユル・フライリンク(オランダ)&ロング・ジョン・シルバー号が減点0、37.97秒で3位、ペネロペ・ルプレボ(フランス)&ビンゴ・デル・トンドウ号が減点0、38.89秒で4位、アンドレアス・ショウ(デンマーク)&ダルク・デ・ラックス号が減点4、37.53秒で5位に入った。

カラコル・デ・ラ・ローク号はフランス産のセルフランセ種(10歳牝馬)。2021年よりジュリアン・エパイヤール(フランス)とコンビを組み、同年にフランスのCSI2*でグランプリ優勝、2022年にスペインのCSI2*、CSI3*でグランプリ優勝などの成績を残したほか、フランス代表チームのメンバーとしてFEI世界馬術選手権大会2022に出場。今大会ではロンジングランプリを制している。

PHOTO:© FEI

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。