ジャパン・オープン2023年度 第2戦(日本馬術連盟公認4*競技会)競技結果/2023年5月12日(金)~5月14日(日)

日本馬術連盟公認競技会

[ジャパン・オープン2023年度 第2戦/日本馬術連盟公認4*競技会]

2023年5月12日(金)~5月14日(日)の3日間にわたり、ジャパン・オープン2023年度 第2戦(開催地:つま恋乗馬倶楽部/静岡県掛川市)が開催され、最終日にはFEIワールドカップ・掛川大会(AⅡグレード決勝)とBグレード(中障害A)、Cグレード(中障害B)、Dグレード(中障害C)、Eグレード(中障害D)という各グレードの決勝競技が行われた。各競技の優勝人馬および競技結果は以下の通り。

ジャパン・オープンは、馬の能力に応じた「グレード制」を日本で初めて導入した障害馬術競技のシリーズ戦であり、2023年度は第1戦からファイナル戦まで全9大会を開催予定。AⅡ・B・C・D・Eという5つのグレードに分かれて競技が実施され、第1戦~第7戦までのグレード別年間ポイント上位馬匹、第1戦~第7戦までに4回以上参加している団体(頭数無制限)、オーガナイザー推薦を受けた馬匹がファイナル戦の出場権を獲得。また、年間トータルポイントランキング上位の人馬 、グレード別ランキン グ1位の馬匹 には、奨励金(賞金)または賞品が授与される。

FEIワールドカップ・掛川大会
(AⅡグレード決勝)

-優勝-
森本健史&ヴァイスファーデン号
(犬山乗馬クラブ)

10人馬が出場したFEIワールドカップ・掛川大会(標準障害飛越競技 238.2.2/150cm以下)では、3人馬がジャンプ・オフ(優勝決定戦)へ。迎えたジャンプ・オフでは、森本健史&ヴァイスファーデン号(犬山乗馬クラブ)が46.77秒でクリアラウンド(減点0で走行を終えること)。大会2日目のAⅡグレード標準障害に続くこのクラス2勝目を上げ、優勝賞金50万円を獲得した。

続いて、増山大治郎&ア・ガール・ドゥ・シャヴァノン号(筑波スカイラインスティーブル)が減点4、50.55秒で2位、森 裕悟&CRNヴィクトル号(乗馬クラブクレインオリンピックパーク)が減点4、51.80秒で3位に。以下、第1走行を減点4でフィニッシュした佐藤賢希&兀地号(明松寺馬事公苑)が4位、同じく減点4だった草薙達也&クラバット号(座間近代乗馬クラブ)が5位に入った。なお、大会初日のAⅡグレードS&Hを勝った増山誠倫&アダマス号(小山乗馬クラブ)は出場を見送っている。

ヴァイスファーデン号(犬山乗馬クラブ)はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(14歳セン馬)。日本馬術連盟主催・公認競技会では、全日本障害馬術大会2020 Part I で中障害飛越競技A決勝2位、 ジャパン・オープン2020年度 ファイナル戦(3スター)でAⅡグレード決勝優勝、第5戦(4スター)でBグレード決勝優勝、2021年度 第8戦(3スター)でAⅡグレード決勝優勝、まほろばオータムホースショー三木 2022(2スター)でまほろばグランプリ優勝、ジャパン・オープン2022年度 ファイナル戦(3スター)でAⅡグレード決勝優勝などの成績を残している。

Cグレード(中障害B)決勝

-優勝-
滝澤和希&ベガスジュニア号
(乗馬クラブクレイン千葉富津)

30人馬が出場したCグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/130cm以下)では、12人馬がジャンプ・オフへ進出。迎えたジャンプ・オフでは、5人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の41.12秒をマークした滝澤和希&ベガスジュニア号(乗馬クラブクレイン千葉富津)が見事に優勝を飾り、賞金20万円を獲得した。

続いて、ボリス・カップ&ビー号(ヴィルタスライディングクラブ)が減点0、43.58秒で2位、鈴木嘉憲&テルロ号(Bell Stable)が減点0、45.90秒で3位、二宮裕哉&カレッジM号(成田乗馬クラブ)が減点0、46.97秒で4位、矢田祐基&ブロフSZ号(日本中央競馬会馬事公苑)が減点0、49.88秒で5位に入った。

なお、増山大治郎とのコンビで大会初日のCグレード標準障害を勝ったオーロラボレアリス号(筑波スカイラインスティーブル)は武田京夏の騎乗で出場。ジャンプ・オフを減点4、44.19秒でフィニッシュして8位。また、2日目のCグレード標準障害を勝った林 忠義&クリスティアーノ号(北総乗馬クラブ)は決勝競技出場を見送っている。

ベガスジュニア号(乗馬クラブクレイン千葉富津)はオーストラリア産のウォームブラッド種(8歳セン馬)。2020年より日本馬術連盟公認競技会に参戦し、ジャンピングYH秋2022(1スター)で中障害飛越C標準優勝、クリスマスホースショー2022(1スター)で中障害C優勝などの成績を残している。

Bグレード(中障害A)決勝

-優勝-
北井一彰&BUMヴィンセント号
(BUM Equine)

8人馬が出場したBグレード決勝(標準障害飛越競技 238.2.2/140cm以下)では、2人馬がジャンプ・オフに進出。一騎打ちとなったジャンプ・オフでは、両人馬ともにクリアラウンド。そのうち、一番時計の36.28秒をマークした北井一彰&BUMヴィンセント号(BUM Equine)が見事に優勝。大会2日目のBグレード標準障害に続くこのクラス2勝目を上げ、賞金20万円を獲得した。

続いて、佐藤賢希&コンタドーラ号(明松寺馬事公苑)は減点0、37.05秒で2位、第1走行で減点4だった池田弘彰&ウィレム・ファーイースト号(OISO乗馬クラブ)が3位、減点5だった森 裕悟&CRNキンキーブーツ号(乗馬クラブクレインオリンピックパーク)が4位、減点6だった佐々紫苑&サフィアデラックJRA号(日本中央競馬会馬事公苑)が5位に入った。なお、大会初日のBグレードS&Hを勝った水山大輔&ユニカカルビノズボーイZ号(株式会社ユニカ)は決勝競技出場を見送っている。

BUMヴィンセント号(BUM Equine)はドイツ産のハノーバー種(13歳セン馬)。2022年より日本馬術連盟公認競技会に参戦し、2022フジホースショー・オータムグランプリ(4スター)で フジオータムグランプリ3位、神奈川県馬術大会2022(1スター)の中障害(B)130cm優勝、中障害(C)120cm優勝などの成績を残している。

※写真はイメージです(つま恋乗馬倶楽部での競技風景)