ルドガー・ベールバウム(ドイツ)がLGCTグランプリ・メキシコシティを制覇/LGCT2022 第3戦・メキシコシティ大会

LGCT/GCL

[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2022 第3戦・メキシコシティ大会/CSI5*GCT Mexico City]

現地時間30日、ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー(以下、LGCT)2022 第3戦・メキシコシティ大会(開催地:メキシコ/メキシコシティ)3日目に行われたLGCTグランプリ・メキシコシティ(標準障害飛越競技238.2.2/160cm)にて、ルドガー・ベールバウム(ドイツ)&ミラ号が優勝。2位にデニス・リンチ(アイルランド)&ブルックリン・ハイツ号、3位にマイケル・ダフィー(アイルランド)&ジルトンSLZ号が入った。

第1走行

出場35人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、8番のジル・トーマス(ベルギー)&ルナ・ファン・ヘット・デンネホフ号。続いて、10番のデニス・リンチ(アイルランド)&ブルックリン・ハイツ号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク4位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)&ファルテックHB号、1992バルセロナ五輪個人金メダリストのルドガー・ベールバウム(ドイツ)&ミラ号、ピーター・デボス(ベルギー)&クライレZ号、マイケル・ダフィー(アイルランド)&ジルトンSLZ号の4人馬がクリアラウンド。トータル6人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク7位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)、LGCT2011・2012チャンピオンのエドウィナ・トップス・アレクサンダー(オーストラリア)、日本の川合正育(杉谷乗馬クラブ)はいずれも減点4でフィニッシュし、ジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、3人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の44.51をマークしたルドガー・ベールバウム(ドイツ)&ミラ号が見事にLGCTグランプリ・メキシコシティを制し、優勝賞金100,000ユーロ(約1,369万円)を獲得。今シーズンのLGCTグランプリ2勝目を上げ、LGCT年間ランキングも首位を堅持している。

続いて、デニス・リンチ(アイルランド)&ブルックリン・ハイツ号が減点0、44.56秒で2位、マイケル・ダフィー(アイルランド)&ジルトンSLZ号が減点0、44.59秒で3位、ベン・マー(イギリス)&ファルテックHB号が減点4、44.07秒で4位、ピーター・デボス(ベルギー)&クライレZ号が減点4、45.56秒で5位に入った。

ミラ号はドイツ産のオルデンブルガー種(10歳牝馬)。日本の林 忠寛(北総乗馬クラブ)とのコンビを経て、2019年にルドガー・ベールバウム(ドイツ)とコンビを結成。LGCT2022 第1戦・ドーハ大会でグランプリ優勝、LGCT2021 第9戦・ロンドン大会(CSI5*GCT London)で標準障害飛越競技1.45m優勝という成績を残している。

PHOTO:© LGCT / Stefano Grasso

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。