[ロンジン・グローバル・チャンピオンズツアー2023 第9戦・モナコ大会／CSI5*GCT MonteCarlo]
現地時間2日、ロンジン・グローバル・チャンピーオンズツアー（以下、LGCT）2023 第9戦・モナコ大会（開催地：モナコ／モンテカルロ）最終日に行われたLGCTグランプリ・モナコ（標準障害飛越競技238.2.2／160cm）にて、ジュリアン・エパイヤール（フランス）＆ドナテッロ・ダージュ号が優勝。2位にハリー・スモルダーズ（オランダ）＆モナコ号、3位にイオリ・マイティリノウ（ギリシャ）＆レヴィス・デ・ミューズ号が入った。
第1走行
出場38人馬のうち、最初のクリアラウンド（減点0で走行を終えること）は、20番のフィリップ・ロジエ（フランス）＆ル・クルトル・デ・ミュゼ号。続いて、22番のジャンヌ・サドラン（フランス）＆アンフォーゲッタブル・ダンビル号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ（優勝決定戦）が成立する。
その後、世界ランク2位のジュリアン・エパイヤール（フランス）＆ドナテッロ・ダージュ号、同ランク8位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ（オランダ）＆モナコ号、イオリ・マイティリノウ（ギリシャ）＆レヴィス・デ・ミューズ号の3人馬がクリアラウンド。トータル5人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。
なお、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠、FEIワールドカップ・ファイナル2023チャンピオンのヘンリク・フォン・エッカーマン（スウェーデン）は減点8、同ランク4位のマイケル・ファン・デル・フルーテン（オランダ）、10位でパンアメリカン競技大会2019個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ（ブラジル）は減点4で敗退。
また、FEIワールドカップ・ファイナル2011チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2003個人・団体二冠のクリスチャン・アールマン（ドイツ）、LGCT2011・2012チャンピオンのエドウィナ・トップス・アレクサンダー（オーストラリア）も減点12でのフィニッシュとなり、ジャンプ・オフ進出を逃している。
ジャンプ・オフ（優勝決定戦）
迎えたジャンプ・オフでは、4人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの36.54秒をマークしたジュリアン・エパイヤール（フランス）＆ドナテッロ・ダージュ号が、第5戦・サントロペ大会に続く、今シーズンのLGCTグランプリ2勝目をマークし、優勝賞金100,000ユーロ（約1,576万円）を獲得した。
続いて、ハリー・スモルダーズ（オランダ）＆モナコ号が減点0、37.81秒で2位、イオリ・マイティリノウ（ギリシャ）＆レヴィス・デ・ミューズ号が減点0、40.17秒で3位、フィリップ・ロジエ（フランス）＆ル・クルトル・デ・ミュゼ号が減点0、41.27秒で4位、ジャンヌ・サドラン（フランス）＆アンフォーゲッタブル・ダンビル号が減点4、44.56秒で5位に入った。
ドナテッロ・ダージュ号はフランス産のセルフランセ種（10歳牡馬）。2022年よりジュリアン・エパイヤール（フランス）とコンビを組み、同年にフランスのCSI4*、CSI3*、CSI2*でグランプリ優勝、2023年にジャンピング・アムステルダム2023（CSI5*-W Amsterdam）でFEIワールドカップ・アムステルダム大会優勝、LGCT2023 サントロペ大会（CSI5*GCT St Tropez）でグランプリ優勝などの成績を上げている。
なお、LGCT2023年間ランキングは、マイケル・ファン・デル・フルーテン（オランダ）が203ポイントで首位をキープ。以下、クリスチャン・ククック（ドイツ）が180ポイントで2位、マリン・バーヤード・ジョンソン（スウェーデン）が160ポイントで3位、エドウィナ・トップス・アレクサンダー（オーストラリア）が148ポイントで4位、ピーター・デボス（ベルギー）が147ポイントで5位となっている。
PHOTO：©LGCT
CSI／CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語（Sautが障害馬術の意）。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*（ファイブスター）、4*（フォースター）、3*（スリースター）、2*（ツースター）、1*（ワンスター）という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。