ナイエル・ナサール(エジプト)がロンジングランプリを制覇/ロンジン・ニューヨークマスターズ2019

ロンジン・マスターズ

[ロンジン・ニューヨークマスターズ2018∕CSI5*LM NewYork]

現地時間28日、ロンジン・ニューヨークマスターズ2019(開催地:アメリカ/ニューヨーク州ニューヨーク)最終日に行われたロンジングランプリ・ニューヨーク(二回走行競技/160cm)にて、ナイエル・ナサール(エジプト)&ルシファーV号が優勝。2位にはハリー・スモルダーズ(オランダ)&ウン・デ・ロータン号、3位にはオリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mキュー・チャンナ42号が入った。

第1走行

出場29人馬のうち、LGCT2017チャンピオンで世界ランク4位のハリー・スモルダーズ(オランダ)&ウン・デ・ロータン号、同ランク9位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2018チャンピオンのビージー・マッデン(アメリカ)&ブレイトリングLS号、オリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mキュー・チャンナ42号、ナイエル・ナサール(エジプト)&ルシファーV号など6人馬がクリアラウンドし、第2走行へ進出。

続いて、減点4で走行を終えた7人馬のうち、世界ランク10位のケント・ファリントン(アメリカ)&クリーダンス号、ピウス・シュヴァイツァー(スイス)&コートニー・コックス号、ダーラ・ケニー(アイルランド)&カッシーニZ号、ダニエル・ブルマン(イスラエル)&ラドリアーノZ号など6人馬も走行タイム上位で第2走行へ駒を進めた。

なお、日本のカレン・ポーリー(木下グループ)は1落下と規定タイムオーバーによる減点5でフィニッシュし、16位で第2走行進出ならず。昨年の同競技を制した世界ランク2位のマクレーン・ウォード(アメリカ)も減点8で敗退が決まった。

第2走行

第1走行下位の人馬から順に走行するリバース・オーダーで行われた第2走行では、8番目にスタートを切ったオリヴィエ・フィリッパーツ(ベルギー)&H&Mキュー・チャンナ42号が第1走行に続いてクリアラウンド。総減点0、タイム40.93秒で首位に立つ。

9番目のダニエル・ブルマン(イスラエル)&ラドリアーノZ号もクリアラウンドをきめ、総減点0をキープしたが、タイムは41.95秒と及ばず。しかし、10番目のハリー・スモルダーズ(オランダ)&ウン・デ・ロータン号が39.46秒でクリアラウンド。フィリッパーツをかわして、堂々首位に躍り出る。

続く11番目、ホスト国・アメリカの期待を一身に背負ったビージー・マッデン(アメリカ)&ブレイトリングLS号は惜しくも1落下の減点4フィニッシュ。総減点4で優勝争いから脱落となり、スタンドのファンからは落胆の溜息がこぼれる。

そして、いよいよ最終12番目のナイエル・ナサール(エジプト)&ルシファーV号がアリーナへ。大会2日目のメイン競技、ロンジン・スピードチャレンジを圧巻のパフォーマンスで制した人馬は、このグランプリでも自慢の快速を存分に見せつけ、クリアラウンド。総減点0、タイム38.59秒を叩き出し、見事に優勝飾った。

この勝利により、ナサールは優勝賞金132,000ドル(約1,431万円)を獲得すると共に、新たなグランドスラム・コンテンダーとして名乗りを上げた。