ベルトラム・アレン(アイルランド)がIDEディベロップメント・グランプリ制覇。カレン・ポーリー(木下グループ)も出場/冬季馬術フェスティバル2021 ウィーク6

冬季馬術フェスティバル

[冬季馬術フェスティバル2021 ウィーク6/CSI3*Wellington FL]

現地時間21日、冬季馬術フェスティバル2021 ウィーク6(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)最終日に行われた $137,000 IDEディベロップメント・グランプリ(標準障害飛越競技 238.2.2/150cm)にて、ベルトラム・アレン(アイルランド)&キャッスルフィールド・ヴェガス号が優勝。2位にナイエル・ナサール(エジプト)&イゴール・ヴァン・デ・ウィットモーラ号、3位にポール・オシェア(アイルランド)&スカラ・グレンズ・チャンセロレス号が入った。

第1走行

出場45人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、9番のジャクリーン・スティーブンス(カナダ)&フリーキー・リーフヘバー号。続いて、12番のギャビン・ハーレイ(アイルランド)&ベリー・チック・デュ・ティラード号が減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク3位のダニエル・ドイサー(ドイツ)&カサルヴァノ号、同ランク7位のケント・ファリントン(アメリカ)&クリーダンス号、同ランク8位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2018を制したビージー・マッデン(アメリカ)&チック・ヒン D ハイレンコート号、同ランク9位のダーラ・ケニー(アイルランド)&ウルヘリア・ルターバッハ号、ナイエル・ナサール(エジプト)&イゴール・ヴァン・デ・ウィットモーラ号、ベルトラム・アレン(アイルランド)&キャッスルフィールド・ヴェガス号、ポール・オシェア(アイルランド)&スカラ・グレンズ・チャンセロレス号など16人馬がクリアラウンド。ジャンプ・オフはトータル18人馬で争われることになった。

なお、世界ランク2位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)、同ランク5位でLGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)は減点4でジャンプ・オフ進出ならず。また、日本ナショナルチームメンバーのカレン・ポーリー(木下グループ)も減点4でのフィニッシュとなり、第1走行での敗退が決定。29位という結果に終わっている。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、10番目のナイエル・ナサール(エジプト)&イゴール・ヴァン・デ・ウィットモーラ号が37.39秒の好タイムでクリアラウンド。先に減点0で走行を終えていたジャクリーン・スティーブンス(カナダ)&フリーキー・リーフヘバー号、ユーリ・マンスール(ブラジル)&QHアルフォンス・サン・アントニオ号以下をかわして、首位に立つ。

11番目のダーラ・ケニー(アイルランド)&ウルヘリア・ルターバッハ号も減点0で続くが、タイムは38.70秒。12番目のダニエル・ドイサー(ドイツ)&カサルヴァノ号は減点4。また、14番目のダニエル・コイル(アイルランド)&レガシー号、15番目のビージー・マッデン(アメリカ)&チック・ヒン D ハイレンコート号もクリアラウンドするが、タイムはコイルが38.45秒、マッデンが40.33秒。さらに、16番目のケント・ファリントン(アメリカ)&クリーダンス号は減点8でフィニッシュし、いずれもナサールには及ばない。

しかし、17番目のベルトラム・アレン(アイルランド)&キャッスルフィールド・ヴェガス号が37.10秒でクリアラウンド。一番時計を0.29秒だけ更新して首位に躍り出ると、最終18番目のポール・オシェア(アイルランド)&スカラ・グレンズ・チャンセロレス号もクリアラウンドをきめたが、タイムは38.35秒とアレンには届かず。

以上の結果、ベルトラム・アレン(アイルランド)&キャッスルフィールド・ヴェガス号が見事に $137,000 IDEディベロップメント・グランプリを制し、優勝賞金45,210ドル(約477万円)を手にした。

PHOTO:Sportfot