ダニエル・ドイサー(ドイツ)がWEFチャレンジカップ・ラウンド7を制す/冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク7

冬季馬術フェスティバル

[冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク7/CSI5*Wellington FL]

現地時間24日、冬季馬術フェスティバル2022 ウィーク7(開催地:アメリカ/フロリダ州ウェリントン)3日目に行われた$75,000 アデクアン® WEFチャレンジカップ・ラウンド7(標準障害飛越競技 238.2.2/155cm)にて、ダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918 トバゴZ号が優勝。2位にロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&エフ・ワンUSA号、3位にシェーン・スウィートナム(アイルランド)&アレハンドロ号が入った。

第1走行

出場57人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は3番、世界ランク18位のシェーン・スウィートナム(アイルランド)&アレハンドロ号。続いて、同ランク12位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2017チャンピオンのマクレーン・ウォード(アメリカ)&カスパー・ファン・ヘット・ヘレホフ号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、世界ランク3位でFEIジャンピング・ワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918 トバゴZ号、同ランク5位で2020東京五輪個人金メダリスト、LGCT2018・2019チャンピオンのベン・マー(イギリス)&ジンジャー・ブルー号、マージー・ゴールドスタイン・アングル(アメリカ)&ディカス号、ロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&エフ・ワンUSA号など8人馬がクリアラウンド。トータル10人馬がジャンプ・オフへ駒を進めることとなった。

なお、世界ランク15位のダニエル・ブルマン(イスラエル)、同ランク18位のダーラ・ケニー(アイルランド)は減点8、2004アテネ五輪個人金メダリストのロドリゴ・ペソア(ブラジル)は減点5でのフィニッシュとなり、いずれもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

1人馬が棄権したため、9人馬での争いとなったジャンプ・オフでは、6人馬がクリアラウンド。そのうち、一番時計の37.42をマークしたダニエル・ドイサー(ドイツ)&スクーデリア1918 トバゴZ号見事に$75,000 アデクアン® WEFチャレンジカップ・ラウンド7を制し、優勝賞金24,750ドル(約286万円を)を獲得した。

続いて、ロレンゾ・デ・ルカ(イタリア)&エフ・ワンUSA号が減点0、37.55秒で2位、シェーン・スウィートナム(アイルランド)&アレハンドロ号が減点0、38.25秒で3位、マージー・ゴールドスタイン・アングル(アメリカ)&ディカス号が減点0、40.98秒で4位、デビッド・オブライエン(アイルランド)&エル・バロウ・オールド号が減点0、41.40秒で5位に入った。なお、ベン・マー(イギリス)&ジンジャー・ブルー号は減点4の7位、マクレーン・ウォード(アメリカ)&カスパー・ファン・ヘット・ヘレホフ号も同じく減点4の8位に終わっている。

スクーデリア1918 トバゴZ号はベルギー産のザンガーシェイド(14歳牡馬)。2016年よりダニエル・ドイサー(ドイツ)とコンビを組み、キングスランド・オスロホースショー2017(CSI5*-W Oslo)、エキタ・ロンジン2018(CSI5*-W Lyon)でのグランプリ優勝、マドリード・ホースウィーク2018(CSI5*-W Madrid)でのFEIワールドカップ・マドリード大会優勝、ジャンピング・インターナショナル・ボルドー2019(CSI5*-W Bordeaux)でのFEIワールドカップ・ボルドー大会優勝など、数々のビッグタイトル獲得。また、昨年は冬季馬術フェスティバル2021でグランプリ3勝を上げる活躍を見せた。

PHOTO:Sportfot

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSI-Wの「W」はFEIワールドカップが併催されるという意味。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。