アンドレ・ティエメ(ドイツ)が個人金メダルを獲得。ヨーロッパチャンピオン初戴冠/FEIヨーロッパ選手権2021

世界選手権・大陸選手権

[FEIヨーロッパ選手権2021/FEI European Championships]

現地時間5日、FEIヨーロッパ選手権2021(開催地:ドイツ/リーゼンベック)最終日に行われた個人戦決勝(二回走行競技/160cm)にて、アンドレ・ティエメ(ドイツ)&DSPチャカリア号が個人金メダル、マーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号が個人銀メダル、ペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&キャッチ・ミー・ノットS号が個人銅メダルを獲得した。

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ラウンドA

25人馬が出場したラウンドAでは、予選2位通過のアンドレ・ティエメ(ドイツ)&DSPチャカリア号がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)し、総減点(予選および決勝ラウンドAの総減点。以下同)2.84をキープ。首位に浮上して、ラウンドB進出をきめる。

2020東京五輪・2016リオデジャネイロ五輪個人銀メダリストのペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&キャッチ・ミー・ノットS号もクリアラウンドして、総減点4.46の2位でラウンドBへ。また、規定タイムオーバーの減点1でフィニッシュしたイオリ・マイティリノウ(ギリシャ)&レヴィス・デ・ミューズ号が総減点3.64の3位に順位を上げて、ラウンドBに進出した。

以下、世界ランク2位でFEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号、同ランク4位で2012ロンドン五輪個人金メダリストのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&アルブフレンズ・マッドドッグス号、ピーター・デボス(ベルギー)&ジェイドVDビショップ号、クリスチャン・ククック(ドイツ)&ムンバイ号など、上位12位までに入った人馬がラウンドBへ駒を進めた。

ラウンドB

勝負を決するラウンドBでは、6番目のクリスチャン・ククック(ドイツ)&ムンバイ号がクリアラウンドし、総減点(予選および決勝ラウンドA・Bの総減点。以下同)9.93をキープ。先に総減点13.28で全走行を終えていた二コラ・フィリッパーツ(ベルギー)&カタンガV/Hディンゲスホフ号以下をかわして、首位に立つ。

7番目のデビッド・ウィル(ドイツ)&Cヴィアー号、8番目のピーター・デボス(ベルギー)&ジェイドVDビショップ号はいずれも減点8でフィニッシュ。ウィルが総減点16.00、デボスが総減点15.16となり、ククックには及ばない。

しかし、9番目のマーティン・フックス(スイス)&レオーネ・ジェイ号は減点4でフィニッシュ。総減点9.31で首位に躍り出ると、10番目のイオリ・マイティリノウ(ギリシャ)&レヴィス・デ・ミューズ号は途中棄権、11番目のペダー・フレデリクソン(スウェーデン)&キャッチ・ミー・ノットS号は減点5でのフィニッシュとなり、総減点9.46でフックスに逆転を許す。

そして、いよいよ最終12番目のアンドレ・ティエメ(ドイツ)&DSPチャカリア号がアリーナへ。大きなプレッシャーのなかでスタートを切った人馬は、5つ目のトリプル障害で1つバーを落としたものの、減点4でフィニッシュ。総減点6.84で見事に個人金メダルを獲得した。

PHOTO:©FEI