スティーヴ・ゲルダ(スイス)がヨーロッパチャンピオン初戴冠/FEIヨーロッパ選手権2023

世界選手権・大陸選手権

[FEIヨーロッパ選手権2023/European Championship Jumping Milano]

現地時間3日、FEIヨーロッパ選手権2023(開催地:イタリア/ミラノ)最終日に行われた個人戦決勝(二回走行競技/160cm)にて、スティーヴ・ゲルダ(スイス)&ダイナミクス・デ・ベルヘム号が個人金メダルを獲得。続いて、フィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&ジンデイ号が個人銀メダル、ジュリアン・エパイヤール(フランス)&ドバイ・デュ・セードル号が個人銅メダルを獲得した。

ファイナルA

24人馬が出場したファイナルAでは、予選ラウンドを2位で通過した2020ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ダイナミクス・デ・ベルヘム号がクリアラウンド(減点0で走行を終えること)し、総減点0.43をキープ。個人首位に浮上し、ファイナルBに進出した。

続いて、予選トップ通過のイェンス・フレデリクソン(スウェーデン)&マルカン・コスモポリト号が総減点4.00で個人2位、フィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&ジンデイ号が総減点4.31で個人3位、世界ランク2位のジュリアン・エパイヤール(フランス)&ドバイ・デュ・セードル号が総減点4.61で個人4位、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠、FEIワールドカップ・ファイナル2023チャンピオンのヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&イリアナ号が総減点4.70で個人5位に。

以下、世界ランク9位で2020東京五輪個人金メダリストのベン・マー(イギリス)&ファルテックHB号、マックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号など、上位12位までに入った人馬までがファイナルBへ駒を進めている。

ファイナルB

迎えたファイナルBでは、最終12番目にスタートを切ったスティーヴ・ゲルダ(スイス)&ダイナミクス・デ・ベルヘム号が会心のダブルクリアラウンド。総減点0.43で見事に優勝を飾り、個人金メダルを獲得した。ゲルダは2009年のウインザー、2021年のリーゼンベックで団体金メダルを手にしているものの、個人戦での欧州チャンピオン戴冠はキャリア初。数々のビッグタイトルを手にしてきた名手にまた新たな勲章が加わった。

続いて、同じくダブルクリアラウンドしたフィリップ・ワイスハウプト(ドイツ)&ジンデイ号が総減点4.31で個人銀メダル、ジュリアン・エパイヤール(フランス)&ドバイ・デュ・セードル号が総減点4.61で個人銅メダルを獲得。以下、ベン・マー(イギリス)&ファルテックHB号が総減点7.13で4位、イェンス・フレデリクソン(スウェーデン)&マルカン・コスモポリト号が総減点8.00で5位、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&イリアナ号が総減点8.70で6位、マックス・クーナー(オーストリア)&エレクトリック・ブルーP号が総減点10.16で7位に入った。

ダイナミクス・デ・ベルヘム号はフランス産のセルフランセ種(10歳牝馬)。2019年よりスティーヴ・ゲルダ(スイス)とコンビを組み、ブリュッセル・ステフェックス・マスターズ2021(CSI5* Brussels)で145cmクラス優勝、アンダルシア・サンシャインツアー2023 (CSI4*Vejer de la Frontera)でグランプリ優勝、シュツットガルト・ジャーマンマスターズ2022(CSI5*-W Stuttgart)でFEIワールドカップ・シュツットガルト大会2位などの成績を残している。

PHOTO:©FEI