ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)がFEIワールドカップ・バーゼル大会を制覇/ロンジンCHIクラシックス・バーゼル2023

FEIワールドカップ

[ロンジンCHIクラシックス・バーゼル2023/CSI5*-W Basel]

現地時間15日、ロンジンCHIクラシックス・バーゼル2023(開催地:スイス/バーゼル)最終日に行われたFEIワールドカップ2022-2023 西ヨーロッパリーグ 第10戦・バーゼル大会(標準障害飛越競技/160cm)にて、ヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号が優勝。続いて、マーカス・アーニング(ドイツ)&スターゴールド号、3位にピウス・シュヴァイツァー(スイス)&バンクーバー・デ・ランロール号が入った。

[ハイライト動画]

第1走行

出場40人馬のうち、最初のクリアラウンド(減点0で走行を終えること)は、1番のゲリット・ニーバーグ(ドイツ)&ベン号。続いて8番、世界ランク1位でFEI世界馬術選手権大会2022個人・団体二冠のヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号減点0でフィニッシュし、ジャンプ・オフ(優勝決定戦)が成立する。

その後、FEIワールドカップ・ファイナル2003・2006・2010チャンピオンのマーカス・アーニング(ドイツ)&スターゴールド号、エドゥアルド・シュミッツ(スイス)&ガミン・ファント・ナストヴェルドホフ号、ピウス・シュヴァイツァー(スイス)&バンクーバー・デ・ランロール号、ケビン・ヨーケムス(オランダ)&ラ・コスタ号、ピア・ライヒ(ドイツ)&PBチャコニー号の5人馬がクリアラウンド。トータル7人馬がジャンプ・オフへ駒を進めた。

なお、世界ランク2位でFEIワールドカップ・ファイナル2022チャンピオン、FEIヨーロッパ選手権2019個人金メダリストのマーティン・フックス(スイス)は途中棄権、同ランク3位のジュリアン・エパイヤール(フランス)、4位でLGCT2017チャンピオンのハリー・スモルダーズ(オランダ)は減点4、7位でパンアメリカン競技大会2019個人・団体二冠のマルロン・モドロ・ザノテッリ(ブラジル)、8位でFEIワールドカップ・ファイナル2014チャンピオンのダニエル・ドイサー(ドイツ)は減点8で敗退。

また、2012ロンドン五輪個人金メダリスト、FEIワールドカップ・ファイナル2015・2016・2019チャンピオンのスティーヴ・ゲルダ(スイス)は減点32、同ファイナル2011チャンピオンのクリスチャン・アールマン(ドイツ)は減点15、FEIヨーロッパ選手権2009個人金メダリストのケビン・スタウト(フランス)は減点1、LGCT2013・2014チャンピオンのスコット・ブラッシュ(イギリス)、そして、日本の佐藤英賢(ポール・ショッケメーレ厩舎)&チャカーノJRA号も減点4に終わり、こちらもジャンプ・オフ進出を逃している。

ジャンプ・オフ(優勝決定戦)

迎えたジャンプ・オフでは、6人馬がクリアラウンド。そのうち、トップタイムの33.43をマークしたヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)&キング・エドワード号見事にFEIジャンピング・ワールドカップ2022-2023 バーゼル大会を制覇。第4戦・ヴェローナ大会に続く、今シーズンのワールドカップ2勝目を上げ、優勝賞金108,900スイスフラン(約1,514万円を)を獲得した。

続いて、マーカス・アーニング(ドイツ)&スターゴールド号が減点0、33.49秒で惜しくも2位、ピウス・シュヴァイツァー(スイス)&バンクーバー・デ・ランロール号が減点0、34.03秒で3位、ゲリット・ニーバーグ(ドイツ)&ベン号が減点0、34.19秒で4位、ケビン・ヨーケムス(オランダ)&ラ・コスタ号が減点0、35.37秒で5位に入った。

キング・エドワード号はベルギー産のベルジャンウォームブラッド種(13歳牡馬)。2020年よりヘンリク・フォン・エッカーマン(スウェーデン)とコンビを組み、2021年に2020東京五輪で団体金メダルを獲得。グローバル・チャンピオンズ・プラハ・プレーオフ2021(CSI5*GCT Prague)ではLGCTスーパーグランプリを制した。2022年には、FEI世界馬術選手権大会2022に出場し、個人・団体二冠を達成。さらに、ジャンピング・ヴェローナ2022(CSI5*-W Verona)でFEIワールドカップ・ヴェローナ大会優勝、CHIジュネーヴ2022(CSI5*Geneva)でロレックスIJRCトップ10ファイナル優勝など、数々のビッグタイトルを獲得している。

PHOTO:©FEI

CSI/CSIO
CSIとは国際障害馬術競技会のことであり、Concours de Saut Internationalというフランス語の略語(Sautが障害馬術の意)。CSIは競技レベルの高い方から順に、5*(ファイブスター)、4*(フォースター)、3*(スリースター)、2*(ツースター)、1*(ワンスター)という5段階のクラスが設けられている。CSIOは「Concours de Saut International Officiel」というフランス語の略語で、国別団体戦を含む国際障害馬術競技会のこと。